Episode18 【SHO side】 ページ18
結局、Aさんの運転する車で、彼女の自宅へと戻ることになった。
「お邪魔しま〜す」
「どうぞ。片付いてないけどテキトーにソファにでも座って」
「ていうか結構すげー部屋に住んでるじゃないですか！」
足を踏み入れたその部屋は1LDKという間取りだがとても広く、置かれた家具も高級そうなものばかりだ。
「言ったでしょ。もともとここは、今、海外赴任している叔父が仕事部屋として使ってた部屋を借りてるから、家具は全部叔父のものなの。私には不釣り合いなものばっかりよ」
「いや、そんなことないと思うけど…」
実際、部屋の中には至る所に彼女らしい優しげな雑貨が置かれている。
しばらくしてAさんが両手にマグカップを持ってやってきた。
「はい、紅茶。どうぞ」
「あ、ありがとう」
俺がソファに腰を下ろすと、Aさんは自然に俺の隣に座った。
あまりにも自然なその仕草にドキッとさせられる。
「さて…どうしようかなぁ…」
「ん？何が？」
「とりあえずこのソファ、背もたれ倒したらベッド代わりになるから、ここで寝て。あと、お風呂！お風呂も自由に使ってね。今日のところはシャンプーとかボディーソープとか、私のを使って」
「え･･･いいの？」
「いいもなにも、しょうがないじゃん。今日は荷物取りに帰れないんだし」
「まぁ…そうだけど…」
同じシャンプーを使うって、なんだか変に意識してしまう。
「あ！それから、他のメンバーにはあなたがしばらくここにいることは伏せましょう。こんなイレギュラーなこと、もし外部に漏れたら色々面倒だし」
「分かった」
俺の返事に安堵したようにうなずくと、Aさんは紅茶に口をつけた。
俺もAさんも、現場で晩飯を済ませたので、しばらくゆっくりした後、俺は先に風呂に入ることにした。
湯船の中で１人これからのことについて思い巡らす。
「この先どうなるんだろうなぁ…」
仕事もプライベートも、まだ先のことは何も見えない。
(とりあえず今は目の前のことを一つずつ片付けていくしかないよな)
のぼせそうな頭でぼんやりと考えた。
Episode19→←Episode17 【SHO side】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 530人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さや(プロフ) - chihiropooh1123さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ 頑張って続き書きます！！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
chihiropooh1123(プロフ) - 凄く楽しませて貰ってます。次回話楽しみにしてます。 (2018年6月10日 15時) (レス) id: 016550d6cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月2日 2時
