Episode44 【SHO side】 ページ44
「え？！私ですか？無理無理無理！無理ですよ！撮影だなんて」
Aさんは驚きのあまり、挙動不審な程に拒否している。
「ほんの数枚、ポーズ決定のために代わりになってもらうだけですから。平野さんも、気心知れたマネージャーさんの方がやりやすいですよねぇ？」
突然カメラマンさんにそう聞かれて俺は「あ、まぁ、そう…ですねぇ」と曖昧に答えた。
結局、Aさんの抵抗もむなしく、彼女は俺のいるベッドに連れてこられ、撮影が始まることになった。
「困るよ本当に…。私撮影なんかしたことないし」
「大丈夫だって。とりあえずポーズ決めるだけなんだから言われた通りにやってればいいんだよ」
同じベッドの上に、Aさんと２人、向かい合って座る。
こんな驚きの状況に、心臓は破裂しそうなほどバクバクと音を立てている。
Aさんにそのことを気付かれないよう、俺は平静を装うのに必死だった。
「じゃあ今度は２人寝てみようか」
カメラマンさんはそう言うと、ベッドの足元に脚立を持ってこさせ、その上に乗って上から撮影し始めた。
「そうねぇ。じゃあ平野さん、まずはAさんを後ろから抱きしめる感じでお願いできるかな」
「は、はい」
俺は恐る恐る後ろからAさんを抱きしめる。
その瞬間、Aさんの首元からシャンプーかボディーソープと思われるいい匂いがして、俺の心臓はさらに鼓動が速くなる。
「いいねぇ。もっときつく抱きしめる感じで。ギュッとくっついて！」
言われた通りにすると、Aさんの背中を通して、俺の心臓の音が聞かれそうで恥ずかしい。
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さや(プロフ) - chihiropooh1123さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ 頑張って続き書きます！！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
chihiropooh1123(プロフ) - 凄く楽しませて貰ってます。次回話楽しみにしてます。 (2018年6月10日 15時) (レス) id: 016550d6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月2日 2時
