最愛のあなたと【2j3j】【knmc】 (ページ24)

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⚔️【knmc】※やや流血表現ページ24

そこには
しん、と静まりかえった
無人の部屋しかなかった。

愛しい彼女の姿は何処にもなく、
整えられたベッドだけがそこにある。

knmc「…？これは、」

ベッドの上に
ベッドのシーツとは違う
白色の布切れが置いてあった。

『勝手に帰ってしまって、ごめんなさい。

ガクさんの飛行は少し、その…私には勿体ないので自分で帰ります。

お二人が元気になっていたらうれしいです。

お二人の幸福をずっと祈っています。』

恐らく紙がなかったため、自分の衣服をちぎって
書いたであろう名前も、宛名もないシンプルな置き手紙。

ガッくんの名前だけが
記されているのも…少し不満だ。

ただ、一番不満なのは、

knmc「…なんで、血で」

ところどころ掠れた、
白い服に滲むAの血。

なんで貴女は自分の身体を労らないんだ。

なんでこんなにも、自分のことを雑に扱ってしまうんだ。

…まぁ、なんとなく見当はついてるけど。

fsm「…あぁ帰っちゃったんすか、Aちゃん」

開けっ放しのドアから
ひょっこりと顔を出したガッくん。

…ガッくんにはこれから
してもらうことがたくさんある。

knmc「ガッくん、緊急の仕事ですよ」

fsm「はいはい、今度は何すか～？
面白い仕事だと良いんすけどねぇ～」

安心してほしい、
きっと退屈はさせないから。

…Aのためにしなければいけないことが山ほどある。

knmc「待っててください、A」

僕が貴女を守るから。

side.knmc ◇ END