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🦊【fsm】 ページ20
「…こんなに楽しいのは
久しぶりだなぁ！」
夜風に揺れる木の上から
少女のいる小屋をみつめる。
…こんなに人に
興味を持ったのは“彼”以来だった。
彼女なら、
“彼”の呪いも解けるかもしれない。
簡単に、奇跡を起こす少女が
面白くてしかたなかった。
彼女の起こす奇跡が
どこまで通用するのか。
“彼”の呪いすらも解いてしまったら
それは『奇跡』ではなく、
何か必然的なものなのではないか。
「…さーて、
さっそくお邪魔しますかぁ！」
もっと、もっと
面白いことが起きる気がする。
もっとAのことをみてみたい。
これから起きることへの期待を胸に、
少女の小屋のドアを開けた。
(やっべぇ…！ノックしてない！！)
マナーのない侵入者が見たのは、先ほど湧いた好奇心とは違うものを刺激するAの涙だった。
side.fsm ◇ END
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作者名：継森 | 作成日時：2023年12月13日 23時
