最愛のあなたと【2j3j】【knmc】 (ページ18)

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17．🦊好奇心を満たすモノ【fsm】ページ18

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出会った瞬間、
不思議な気配を
まとっている子だと感じた。

容姿も、表情も。

すべてが白く透き通っていて。

そのまま風に
飛ばされてしまいそうなほど
弱々しく儚かった。

おおよそ普通の人間には無い
気配をまとっていた。

真っ白で儚げな見た目とは裏腹に、
その瞳には複雑な何かが秘められていた。

それは諦めのような、
それとも何か別の…？

(…って、初対面でなんでこんなこと気にしてるんすかねぇ？)

そう、今日ここに来た目的は厄介な呪いを解いてもらうためだ。

“裏”の世界で、この村に不治の病でも治す、奇跡を起こす少女がいると噂になっていたのだ。

その“奇跡”とやらが本物なのか、
その真偽は分からないが。

(専門外なのに気安く触るもんじゃないっすね…)

呪いのせいで
動かなくなった左足をさする。

左足に触れると、鈍い痛みとともに
黒い霧が溢れでた。

──自分の力でも消せなかった呪い。

専門外とはいえ、強大な自分の力が微塵も効かなかった呪いを解ける人間が本当にいるのか…？

正直、あまり期待していなかった。