お願い ページ7
「お兄ちゃん…マルコスお兄ちゃん…」
私はへなへなと崩れ落ちた。
喜びもあったが、やっぱり生きてなかったんだと思った。
お兄ちゃんにはもう少し。私の分も生きてもらえるものだと思っていたから。
「A…ごめん…Aの体調が良くなかった期間…どうしても病院に足が向かなかったんだ…
苦しんでるのを…見たくなくて…現実から逃げたくて…それで…」
「それで、自ら命を経とうとしたの?」
どうしても言いたいことがあった。
したい事があった。
「………うん。」
「ならお兄ちゃん、これだけは約束して欲しいの。」
少しだけお願いをする事にした。
「な、何…?もちろん、何をしても許されるわけじゃないのは分かってるけど、…」
「せっかくコンパスに来て、第二の人生を歩んでいこうとしてるから…
今度こそ最後まで一緒にいてください。
親愛なる妹からのお願いですよ?」
私は芝居かかった言い方で兄に…マルコス’55に告げた。
「う…うん…!はい!」
一年ぶりの兄妹の再会を見た2人…
Voidollとリリカは、
しばらく2人を眺め、そして、
「そろそろいいかな?」
「少々オ話シタイノデスガ…?」
と声をかけた。
ヒーロー登録→←リ、リカ…リリカちゃんだああああああ!!!!
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:旋風(ツムジカゼ) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/065ea8af153/
作成日時:2017年11月4日 16時