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ホームルームが終わり、山下が一目散に川上の元へ来る。
「はよ行こ!」
「ちょっと待って、教科書……」
「ほんま真面目やな〜」
「Aも努力したんやないの?」
「勿論努力した!でもあんま伸びんかった」
「……そう」
明るく笑う山下を見て、思わず視線を逸らす。
「でも入りたかった灘に入れたし、成績も中間位やったから俺的には良かったと思っとるよ!」
その笑顔は、例えるなら太陽で。
"眩しい"と思った。
「そっか」
目を細めた川上に更に笑いかけると、改めて急かす。
「はーよ、はーよっ」
「分かったって、せっかちやなぁ」
無邪気な声に、思わず吹き出す。
「はよ拓朗と遊びたいからな!」
「子供かお前は」
「そんな事言ったって、口角上がりまくってんで〜?そのままいったら口裂け女ならぬ口裂け男になってまうぞ?あ、そしたら俺ポマード3回唱えなあかんやん!じゃあちょっと口裂けんのやめてもらえる?」
「ようそんな口回るわ。逆に実際俺がそこまでいったらお前どうするん?」
「……縫う」
「縫うんか」
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作者名:夏みかん | 作成日時:2020年6月9日 20時