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「たく、ろう……?」
驚いている。
当然だ。
「……もし、彼女が出来たら、俺とは、もう……っ遊ばない……?」
勝手に涙が溢れてくる。
山下は目を見開いた。
「っごめん、言いたいのは、こんなんやなくて……」
「拓朗っ」
強く肩を掴まれる。
「……俺、自惚れていい?」
「……え……?」
「俺……拓朗の事、好きだ」
「っ……」
"好き"
そうだ、好きなんだ。
「っう……」
涙が止まらない。
「え、あ、ごめん!」
「違うっ」
こんなにもどかしくて辛いのは、好きだからだ。
「俺も、好き……っ」
しっかりと山下の目を見て告げる。
言葉にすると、ストンと腑に落ちる。
「拓朗……」
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作者名:夏みかん | 作成日時:2020年6月9日 20時