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「もう、二人はどこへ行ったの？」
「いいじゃないか！エバンズ！！僕との時間が長くなるよ、5分と言ったのそれ以上一緒に居てくれるなんて……！ようやく僕の魅力に」
二人きりになったとて、やはり止まらないジェームズ。
苛立ちを通りこして、呆れかけていたリリーの前に見慣れた黒髪が現れる。
「あっ、ブラック。愛称とルーピンを見なかった？」
「いや、俺は露店の物色で忙しかったんでな」
半分以上食べ切った骨付き肉を片手に戦利品を見せつける。
どれもこれもマグル出身のリリーには馴染みのあるものばかりで物珍しさは感じない。
「……これほんとに欲しいの？」
「え？！お前要らないのか！？」
「マグルの家には大抵あるものばかりよ」
溜息をひとつ。
それでも、魔法界の道具に自分が目を輝かせるのと同じ感覚なのだと無理やり理解した。
「そろそろ花火も上がるし、合流したいとこだな」
「そうなのよ！早く見つけなきゃ」
「魔法で探せばいいんじゃないか？」
「ポッター、あなた捕まりたいの？」
未成年の魔法の使用についてはそれなりの法が課せられている。簡単な呪文だろうとマグルに見つかっては元も子もない。
「いや？何を言うんだ、エバンズ」
「それはこっちのセリフよ」
キョトンとした顔で見つめる少年にリリーはうんざりだ。
「見つからなければいいのさ！！」
「自信満々に言わないで！！！」
ジェームズに負けない声、長い時間付き合わされて限界がきたリリーの魂の叫びだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「リーマス、これすごく、」
「…うん、綺麗だよね。良かった、気に入ってくれて」
人の気配の少ない高台。
祭りの賑わいからそう遠ざかっていないのに、ここには穏やかな空気が流れ込んでいる。
夜空の煌めきが肉眼で確認できる。
下には賑わう多様な人々、上から見下ろせば、先程は見えなかった会場全体が見渡せる。
「毎年ここに来るんだ、……世界には色んな人間がいるって思える。ひとときだけだけど、心がひどく休まる」
切なく、寂しげなその横顔に何と声をかけていいのか分からない。
＿＿＿＿＿それは、あなたが人狼だから？
単刀直入にそんなこと言えなかった。
Aは、リーマスがいつか自分の口から打ち明けてくれるのを待とうと決めていた。
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ぽれ(プロフ) - 本当に面白い…この先がとても楽しみでどの作品よりもドキドキして待ちわびています。 (4月5日 20時) (
レス) id: aeee7d47d3 (このIDを非表示/違反報告)
キイ(プロフ) - シリウス小説で1番好きです！どきどきさせてもらってます！ (4月4日 19時) (レス) id: 8d47f131bf (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (2月15日 2時) (レス) @page26 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああああああめちゃくちゃ好きですゥゥゥゥゥゥゥゥゥ (1月26日 22時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Haru?(プロフ) - 更新されてて嬉しかったです！またまた続きが気になるところで終わってドキドキしてます！また待ってます💕 (6月14日 1時) (レス) @page19 id: 6e878ecb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2022年11月14日 22時
