天罰 ページ32
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朝起きて、5人で一緒に朝食を取りに行く。
ジェームズに会わないように、会ったとしてもリリーを4人で守れるように、そう誓って向かった。
幸いなことにジェームズは寝坊をしているようで、道中でも、朝食場でも、会うことは無かった。
リリーは3人と話すことに夢中で、遠くからそっと見つめるセブに気づいていなかったので、Aは断りを入れて、セブの元へと駆け寄った。
「…おはよう、セブ。よく眠れた？」
「おはよう、思ったよりも眠れたよ。
リリーは上手くやれている、ようだな」
いつもリリーの心配ばっかり。自分のことももうちょっと気にしたりしてもいいと思うんだけどな。
「うん、ジェームズがちょっとしつこいけど」
「ジェームズ？……あぁ、汽車の奴か」
「そう、いたずらっ子だし、リリーにちょっかいばっかりかけてくるの」
「それは…」
セブの顔がいっそう険しくなった。その続きの言葉言わなくても、何となく察せてしまうくらいにはセブと仲良くなったつもりだ。
「大丈夫、私が守るから。
昨日の夜もちゃんと守れたから、安心して、ね？」
一気にまくし立てたAを見て、一瞬驚いた素振りを見せたが、次の瞬間、クスリと微笑んで
「……それは心強い」
そう言ってくれた。
「愛称ー！！！」
よく通るアビィの声が辺りいっぱいに響く。
「アビィ、すぐ行く！」
「行ってこい、僕は大丈夫だ」
「セブ、何かあったらすぐ言って。私はあなたのお友達だし、私もセブのことを頼りにしてるから」
お互いに無口同士だからなのか、言葉が流暢に出てきがち。似たものを感じるから、遠慮なく言えている気がする。
「あぁ、お前もな」
また優しい笑顔をふっと見せて笑った。
「リリーに心配してたよって伝えておく」
「ありがとう」
去り際にそう言えば、いっそう笑顔になって満足そうに微笑んでくれた。リリーのことになると、彼は途端にわかりやすい。
「誰々？？？愛称の彼氏？？？」
既に朝食を取っている4人のところに座る。遠目で様子を見てアビィが興味津々に話しかける。
「、え？…あぁ、違う、彼はセブルス。リリーの幼なじみで、私の大切なお友達」
一瞬、誰のことを言っているのかと思ったけど。
周りから見たらそう見えたりするのかな。
そういうのっていまいちピンとこない。
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霞(プロフ) - raitisayaseさん» 遅くなりました💦コメントありがとうございます！嬉しいです、カメさんですが頑張ります！！ (2022年9月20日 21時) (
レス) id: 15ecf1a3d4 (このIDを非表示/違反報告)
raitisayase(プロフ) - 続が楽しみです！頑張って下さい。 (2021年12月4日 21時) (レス) @page34 id: 9634a3802d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霞 | 作成日時：2021年1月10日 13時
