四十四幕 ページ45
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それから数分ぐらい私達はヨコハマの夜を眺めていた。啄木はいつの間にか屋上から姿を消していた。多分探偵社内に戻ったんだろう。
『...こうやってヨコハマの夜を眺めるなんて何日振りだろ...最近は仕事や依頼などで忙しかったから見る機会なんて無かったっけ...』
そう考え、私はこの光景を目に焼き付けていた。だって本当に何日振りのこうけ...い?
...あ、れ?"何日振り"...?違う、私はこの光景を見るのは数年振りな筈...なのに、なのにこの光景をヨコハマの夜をこうやって見たのは...数日振りだ。
可笑しい...何かが可笑しい。あれ...私の記憶が可笑しいのか?それとも...
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志賀「___A」
『...なお、や...さん?』
いつの間にか私の隣には直弥さんが立っていた。それも元からいたかのように
志賀「何時間も外に居たら風邪を引いちゃうよ?ほら一緒に戻ろう?」
何時間も...?いや、私は確かに数十分程度しか此処に居なかった筈...そうな筈だ
私が...間違っているのか?何か私が知らない記憶が入り込んでくるような...そんな感覚がする。
考えて、考え続けていると
志賀「...A、深く考えるのは時に良くないよ?ほら、体も冷えてきている夏になるからってずっと外にいるのは良くないからもう戻ろう...ね?」
『...はい。そうですね。分かりました...すみません心配させてしまって』
そう言うと直弥さんは平気だよっと答えた。
志賀「....嗚呼やっぱり、異能の影響か((ボソッ」
『?何か言いましたか?』
何でもないっと言い私の前を歩き出す。直弥さんは...私に何を隠しているのだろうか。だが、深入りするのは駄目だと言われてしまっているから...余計な詮索をはしないで置こう。
志賀「嗚呼!そうだそうだ...言い忘れていたよ。もっと早く言いたかったけれども、色々用事があって中々言えなかったよ。」
ふと何かを思い出しかかのように振り返り私の方を見始めた。
『...?何がですか、直弥さん』
そう思い聞いてみる事にした。
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志賀「___言うの、遅くなっちゃてごめんね。お帰り、A」
『!!___はい!只今です。直弥さん...っ!』
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__「誰かが望む物語〜終幕〜」【完】
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SKY理科グループ(プロフ) - やばい!おもしろいです!早く続き読みたい!応援してます! (2022年12月4日 23時) (レス) @page23 id: 604fe2f924 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 大ピンチ…藤原さん大丈夫かな… (2022年11月30日 20時) (レス) @page19 id: 42d87f4dec (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - おはようございます。楽しく読ませてもらってます。本当に自分の中で疑問なのが、夢主さん、記憶がなくなったのと探偵社を辞めた事はなくなっている世界線で合ってますか?続き楽しみです!私、夢主の性格とか好きです^_^ (2022年11月18日 6時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 続き気になります…更新待ってます! (2022年11月15日 7時) (レス) @page6 id: 135c6baca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天乃零 x他1人 | 作成日時:2022年11月13日 21時