偉大なる悪魔様の非日常的日常(仮) (ページ8)

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オレの罰。僕の罪。ページ8

オレの言葉は誰にも通じない。
普通に話しているはずなのに、
他の人には聞き取れないらしい。

……別に言語の違いってわけじゃない。
オレはずっとここの国で生まれ育ったし、
筆談なら通じるんだ。

今だってほら、
文字なら伝えられている。
文字なら君に、僕の心が届く。

一体どうして。

神様、オレは何か
悪いことをしてしまったのだろうか。

だからオレは
誰かと話が出来ないのだろうか。

これは罰なのだろうか。

これは罪なのだろうか。

……オレは悪なのだろうか。

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

僕の言葉はあの人に届かない。
僕の言葉はあの人をすり抜けるだけだ。

あの人は僕を見てくれない。

僕はあの人に愛されたい。

あの人は僕を憎く思っている。

僕はあの人に愛されたい。

あの人は僕が嫌いだ。

僕はあの人に愛されたい。

あの人は僕に呪詛を吐く。

僕は……愛されたい。

あの人は僕に苦しい思いをさせる。

僕は……。

あの人は僕がいないみたいに扱う。

僕は。

あの人は僕がいなければいいと思う。

僕は。

僕は。

僕は罪だ。

これは罰だ。

僕は悪だ。