偉大なる悪魔様の非日常的日常(仮) (ページ20)

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楽しい洞窟探検。(本編)その3 ページ20

「おう、任せろ」

そうらいむサンはいつもの様に
笑って言っタ。
多少暗いですけど、
それは光が無いせいですネ。
なんくるないさーってやつですネ！

だってここで暗い顔する理由ありませんかラ。

でも、どうやらそれは
勘違いでもなんでもなかったと
すぐ後にワタシは理解しましタ。

彼女が己自身を指し示した時の表情は、
悲しく寂しく胸が締め付けられるような表情は、
この目に、
記憶に、
焼き付いたまま離れないだろう。

ああ、やっぱり。

彼女は“私”の理想であった。

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

落下なう。
他の子もちゃっかり一緒に落ちている。
まあ、逸れなくて良かったと言うべきか。

って着地どうすんの！？

やばいやばい。
どうしようかなー！？
下は普通の地面っぽいね！
このままだと俺以外は死ぬ！！

ん？
俺は飛べるからな！
だって、偉大なる悪魔様だもん！！

てかどうする。
俺の翼は悪魔特有だから使えないし、
その他の魔法は割と高度なものだから
面倒なことになりかねない。

でも、俺は
悪魔とバレることよりも
この子達を失う方が怖い。

「『セログラベダド』！」

地面より10mほど上で、
止まることに成功。
あっぶね。
ギリギリじゃん。

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

さて、
これからどうするか、だよね。

結構な高さから落ちてきたらしく、
上は真っ暗で何も見えない。
戻ることは俺以外には不可能だろう。

ならば進むしかない。
これまた少し拓けた場所。
そこから1本だけ道が続いている。

「戻れないみたいだし、
先に行ってみよう。
それでいいか？」

「ここにいてもどうしようもないでしょ。
それなら先に行った方がいいよ」

「おっと、ガレットクン
ずんずん先に行かないでくださイ！
らいむサン、捕まえテ！」

「ラビジくん。
君は俺を何でも屋か何かと勘違いしてるね？
……よいしょっと」

「うわ。」

はーい、ガレットくん確保ー。
てか君、『うわ。』ってなんだよ、
『うわ。』って。
失礼だぞ。