【ONE PIECE】35歳のオッサン、Cカップの女になる

オッサンと月と青い鳥とそれから犬 ページ40

『ふわぁァ』

マルコ「ちゃんと仮眠取ってなかったのかよい？」

『取ったけど習慣的に出た』

マルコ「･･･今日は風が強いよい」


俺達は見張り台で互いに反対を向きながら会話を交わす

今日は見張りを任され、初めてということもあって、マルコが付き添っていた

昼間とは違って夜の海は黒い
月明かりが無ければ何も見えないだろう

暫く会話の無いまま続けているとエースがひょっこりと顔を出した


エース「コーヒー持ってきたぞ！今日は風が強いし冷えるだろうからってサッチが！」

マルコ「サンキュ」

『流石サッチ、気が利くなぁ』


エースからコーヒーを受け取り一口飲む
ていうかトレイに乗せてここまで来たのか、器用だな


エース「暇だからオレも見張りする」

『いやここも中々暇だぞ』


そう言いながら羽織っていたマントをエースにかぶせようとする


エース「俺は平気だからいいって！」

『何強がってんだ。いいから着けろよ！』

エース「お前が寒くなんだろ！」

『俺はこんくらい大丈夫だ、チートだから！────！』


エースとマントの押し付け合いをしていると急に強い風が吹き上げた


エース「『あ！』」


マントは強風にあおられて飛んでいく


マルコ「何やってんだよい」


マルコは呆れて溜息をつくと、ボワァと碧い炎を纏った鳥に姿を変える

俺は目を見張った


碧い鳥･･･マルコは飛び立ち、マントを追いかける

鳳凰を思わせる容姿
月に照らされたその姿はとても


『────綺麗･･･』



思わず見とれてしまった

オッサンと月と青い鳥とそれから犬２→←オッサンはオッサンだから２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す