ショウ・タイム (ページ3)

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第3幕ページ3

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『エッ！？なに？！どういうこと！？』

美「実は今日一緒に入る予定だった子がインフルエンザになって来れなくなっちゃったの…だから急遽Aに一緒に入って貰おうと…」

『なんで私なの！？私舞台とか全く分かんないよ！？』

美「舞台垢のフォロワーさんにも聞いたんだけどみんなに予定あるって言われちゃったんだよね♡でもチケット余らせるなんて勿体無いししょうがなくAと思って…」

『しょうがなくとかめっちゃ失礼なんだけど！？てか私めっちゃ無知なんだけど大丈夫なの？意味分からなすぎて寝ちゃったりしたら申し訳ない…』

美「大丈夫！それは絶対ない！断言する！原作知らなくてもイケる！はい、これチケット。お金は大丈夫だよ。」

『不安しかないよ…え！？2列目！？尚更申し訳ないよ…無知で2列目入るなんて…やっぱり私帰るよ…ってえ！？』

私の言うことなんて全く聞かずスタッフさんに早々とチケットを渡す美音。

美「なにしてんの？早く！」

どこまで自由なんだ…

もう逃れられないと思ってしょうがなく私も美音の後を追う。

席に着くと2列目の近さに圧倒される。

本当にファンの皆様に申し訳ない…

『ところでこれってどんな舞台なの？美音が舞台好きなのは知ってたけどどんな舞台かは全く…』

美「私が好きなのは2.5次元舞台！主にアニメやゲーム、漫画などが原作でそのキャラクターを俳優さんが舞台上で演じるの！」

『な、なるほど…』

美「そして今日観るのは大人気漫画が原作の舞台！けっこうメジャーだからAも知ってるんじゃない？ほらこれ」

美音はカバンの中からパンフレットのようなものを取り出す。

『あ！聞いたことはある！てか美音いつパンフレット買ったの？』

美「パンフレットは最初に観に来た時に買った！」

『え！？今日が初めてなんじゃないの…！？』

美「いや今日は7回目。」

『は？！？？7回目？！！嘘でしょ？！』

美「いやいや本当ですよ。てかこれ見て！これが私の推しの神宮寺勇太くん♡」

そう言って美音はパンフレットのキャスト紹介のページをぐいぐい見せてくる。

『あ～～なんか美音が好きそう。』

美「なにそれ褒めてる？」

『超褒めてる』

美「絶対嘘！Aはパッと目誰がカッコいいと思う？」

『うーん。私はこの人かな。見た目は。』

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