拾弍幕 ページ16
貴女｢それじゃあ、僕は…蒼世達に抜けない事…言ってくるね…天火、先に帰ってて｣
天火｢…おう
(…っ、行くなと言ってしまいそうになった…
俺は、Aにたった今心の支えになって貰ったばかりなのに……なのに、側に居てくれ…アイツらの所に行くなと思う程…アイツらに嫉妬しちまった……これ以上欲を欠くなよｯｯ！Aは、空丸や宙太郎、蒼世達は、勿論…何より今は俺の事だけを考えてくれて側に居てくれたのにっ)｣
貴女｢大丈夫、蒼世達に伝えたら直ぐにでも帰るし…これからだって天火をひとりにする事は無いよ
ずっと側にいるから、僕だけは……あなたの側を離れたりしない…だから、大丈夫｣
Aは、天火の両手を自分の手で包む様に優しくぎゅっと掴み、その後…ぎゅっと抱き寄せ天火の頭を撫でると天火の目からポロッと涙が出て"ありがとう"とお礼を言われた
天火｢わりぃな、も…大丈夫だ｣
貴女｢うん、天火｣
天火｢…っ、なんだ…？｣
貴女｢お兄ちゃんだからって1人で全てを背負おうとしないでね…あなたの肩の荷を僕も一緒に担がさせて｣
真っ直ぐ真剣な
天火｢け、けどよ…お前にまで負担をかけさせるわけには…｣
貴女｢良いのよ、それに負担なんかじゃないもの
僕もそうだけど…天火も1人で背負い込み過ぎなのよ
家族なんだから、背負わせて…僕の事、もっと頼ってよ｣
天火｢…っ、頼って…た、つもり何だがなぁ
いつの間にか兄としてしっかりしなきゃってAや空丸、宙太郎を守らなきゃって自分で思い込んでいた…｣
貴女｢うん(多分それは、兄として…だけど……天火、僕がもっと…君より強かったらそんな心配事は無かったんじゃ無いか？…僕が弱いばっかりに大湖殿と小雪殿を亡くした
天火に要らないモノを背負わせた
空丸と宙太郎に寂しい思いをさせた
僕がこの日常に欲を欠いたせいで、彼らを泣かせてしまった。僕は昔の"約立たず"から"人形"…から少しも成長出来ては居ない
強くならなくては"強く"僕がみんなを守れるくらいに！)｣
天火｢……A｣
貴女｢……！どうしたの？天火｣
天火｢お前が家に帰ったら話したい事がある｣
今度は天火が真剣な瞳でことを話す
僕はわかったと一言その場に残し、部屋を去った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神無月(プロフ) - ゆうさん» コメント並びにリクエストありがとうございます！はい！更新頑張ります！！ (2018年3月6日 9時) (
レス) id: e1e31c3f08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 面白くて続きが気になります！あと、芦屋さんが好きなので多めに出てくれると嬉しいです！笑 更新頑張ってください！！ (2018年3月6日 7時) (レス) id: 3307b4d728 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - ★九尾★さん» 高評価並びにコメントありがとうございます！ (2018年2月4日 12時) (レス) id: 141f240e79 (このIDを非表示/違反報告)
★九尾★(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年2月4日 11時) (レス) id: 706fc2b23d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嗣埜乃(しのの) x他2人 | 作成日時：2017年12月24日 22時
