新しい友人 ページ19
「あら、学校から帰ったばかりなのに何処か行くの？」
「あぁ、知り合いが少しな」
急いだ様子の晴齋に後ろから抱き着く。
「勿論私も行っていいんでしょう？」
「あぁ、逆に来てもらうと嬉しい。人手がいる」
「へぇ…中々大変なのね。で仕事内容は？」
「かくれんぼだ」
________________
晴齋に連れられて目的地に着くと、そこは大きなお寺だった。
「お寺で隠れんぼだなんて少し怖いわね…」
「妖怪のお前が何言ってんだ」
すかさず晴齋のツッコミが入って笑っていると、小さな少女がこちらへ向かってくる。
座敷わらしみたいな子ね…
「安倍、来てくれてありがとう。その人は…？」
「あぁ物怪庵の奉公人の雪女だ」
「雪女のAよ、宜しくね」
「私は藤原禅子。宜しくA」
可愛らしくて頭を撫でた。
歳なんて同じくらいなはずなんだけど。
その後相手の特徴やら成り行きを聞いて、早速隠れんぼを始めた。
_____________
「何回させるのよ、あの狐…！」
「っち、やるしかねぇだろ…俺もまだ思い出せねぇし」
「あ、Aさんも来てたんですね！」
「あら花繪。そうなの、隠れんぼなんていつぶりかしら。ふふふ」
その後も何回か繰り返していたけど、花繪が狐を捕まえた所で流れが変わった。
すると、
「ヤヒコ…？お前ヤヒコか？」
「……やっと思い出したの？晴齋」
そこから狐の様子が変わっていく。
「晴齋は変わってないよね？……主の座が欲しくてアオイを殺したんじゃないよね？」
それに晴齋の様子もどんどん恐ろしくなっていって…
「は、晴齋…？」
こんなに怒った晴齋は見た事ない…
それから狐を気圧し始め、何か言っている。
隣にいた小さな禅子の腕にしがみ付きながらその場を見ていた。
_______________
その後ヤヒコは禅子の寺の手伝いをする事になり、事は丸く収まった。
禅子とは馬が合うみたいで、今度女子同士で話でもしようと約束を取り付け帰った。
「禅子、Aさんのこと見えるんですね」
「あら、私これでも有名な雪女よ？中々上位の妖怪なんだけれど」
「あ、そういう事なんですね！」
ころころと表情が変わる花繪を見ていると楽しい。
あの可愛い禅子もそうだけれど、
矢っ張り人間は面白いわね…
これだから隠世へ戻れない。
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EMIKO(プロフ) - はい!!大丈夫です!! (2019年4月1日 19時) (
レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - EMIKOさん» 本当にありがとうございました！イラスト載せさせて頂いてもいいですか？ (2019年4月1日 18時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - いえいえ!!こちらこそ描かせて頂きありがとうございました!!これからも応援します!! (2019年4月1日 18時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - EMIKOさん» いえいえ！ありがとうございます！とても嬉しいです！ (2019年4月1日 17時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
EMIKO(プロフ) - 描けました!!想像と違ったらすいません、、、 (2019年4月1日 17時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2019年1月28日 8時
