７限目 ページ8
急いでAを抱き起こす。
服、着てて良かった。
「おい！A！？」
何が起こったのか全然わかんねぇ…！
目ぇ覚ましてくれりゃあ…
「ん…、」
「A！」
Aは赤い顔のまま俺を見上げて、微笑んだ。
邪気もなにも入っていない、無垢な笑顔。
「っ……！」
俺、今なに考えたよ…くそが、
「ご、めん……逆上せちゃって……気持ち悪い…」
Aから出てきたその言葉に、呆れたと同時に安堵した。
「遅くまで入ってっからだ！バカが！」
そのまますっと抱き上げ、ベッドに下ろす。
冷凍庫から保冷剤と氷を持ち出し首に当てる。
良いことに今は夏だった為、寒くはなさそうだ。
「ごめんね……ありがとう、勝己」
「あぁ。俺は風呂いってくっから何かあったら大声で呼べ。行ってやる」
「ん……」
あ？急に声小せくなったけど………
顔、赤くなってやがる。
「何顔赤くしてんだ、まだ暑ぃのか？」
「ち、違ぇわ！ばか！早く入ってこい！」
布団で顔を隠しながら大声で叫ぶ姿はガキみたいで、思わず笑みがこぼれた。
_____
っ……！
どうしよ、顔赤いの治んない…
何、あの笑顔……マジで駄目。
「もう…何なのよあいつは…」
って、そんな奴にドキドキしてる私も私かぁ。
ベッドの近くにあるサイドテーブルに目をやると、勝己が置いてくれたんだろう、水が置いてあった。
ペットボトルを手に取りキャップにぐっと力を入れる。が、固くて開かない。
「ん……力、入んな……」
「貸してみろ」
声のした方を見ると、そこには上裸で肩にタオル掛けている勝己がいた。
「ん、」
勝己に手渡すと、力も入れずぱきっと開く。
「ほら、」
「ありがと……」
さっきのもあって目合わせられない……
「もう大丈夫なのか？」
「うん、まあ………お陰さまでね」
すると、ドアがノックされ入ってきたのは光己さんと母さんだった。
「そろそろご飯行こうと思ってきたんだけど、何かあった？」
「こいつ、風呂で逆上せて倒れたんだよ」
「え！大丈夫なの？A！」
心配性なのは変わんないなぁ、母さん
「大丈夫だって、ずっと寝てたし、勝己が世話してくれたから」
「あら、そうなの？……勝己君ありがとうね、」
「いやいや、大丈夫っす」
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蘇澳(プロフ) - 麻衣さん» ありがとうございます！これからもかっこよく書けるように頑張ります！ (2018年11月17日 23時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣 - かっちゃん、かっこ良すぎます！もっと読みたいです！更新頑張ってください！ (2018年11月17日 23時) (レス) id: 19c8f39a90 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - いささん» ありがとうございます！そんなお言葉を頂けるなんて、とても嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年9月26日 7時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
いさ - めちゃ面白くて続きが気になります！がんばってください！ (2018年9月26日 0時) (レス) id: f49f96fb1c (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - 霜月さん» 続きを読みたい、等といっていただきありがとうございます！更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2018年9月20日 20時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2018年9月6日 16時
