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「…A、」
零さんの驚いたような声ではっと我に返る。
今。今私は零さんに何を……?
『…っ!す、すみません…っ!』
口元を抑えて慌てて頭を下げる。
これはセクハラに値する。やばい。ほんとに私、何を。
「お、おいA」
何で私はこんなに慌ててんのに、零さんはそんなに驚いてないのよ、!
『ほ、本当にすみません!なんとお詫びすれば良いか…』
「少し落ち着け、俺は別に__」
『し、失礼します!』
脱兎のごとくオフィスから逃げ出す。もう嫌だ、頭おかしい私。もう…終わった。
__________
『…は、もうやだ…』
駆け込んだのはトイレで、洗面台に手をかけ崩れ落ちる。
何で、こんな事したんだろう。
どうしても嫌だった、あの西条さんが零さんにあんなに優しく触れられていると思ったら。
我慢ならなかったんだ。
『…ふ、ふふ、』
もう答えは出てた。これで、この件でやっと、私は。
自分事のように私を叱るあの日の零兄が、
私を引き止めるあの熱い瞳をする零さんが。
『…すき、』
私、零さんが好き。
今更気付いたって遅いのに。馬鹿な私。
______
その後、私はとにかく零さんに謝り倒した。零さんが引くくらい。
でも呆れたように笑う零さんも凄く綺麗で、それだけで私は満足した。
そしてこんな時に来た、私の敵と味方。
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更新遅れておりまして申し訳ないです…
ここ最近で登録者様も増えて参りまして、感謝の言葉しかございません…ありがとうございます…!
いつも通知がなる度、時間が無いのにやる気ばかり湧きます!評価くださる方もありがとうございます!いつも励みにしております。
更新も遅い中着いてきて下さりありがとうございます、これからも頑張ってまいりますので最後までお付き合い下さいませ…
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ウミ(プロフ) - やばい。感情移入しすぎて泣いてしもた。 (2021年7月18日 8時) (レス) id: a500a044fa (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - !!!( ゚д゚)ハッ!!!!続きが気になります……!! (2020年12月22日 13時) (レス) id: b4debc2124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘇澳 | 作成日時:2020年10月29日 23時