叶わない50 ページ16
『ただいま〜』
新幹線に長い時間揺られ、やっと久し振りの我が家に帰って来た。
祖母 「A、お前電話も寄越さねぇで何してんだ」
出迎えてくれたおばあちゃんには、叱咤を食らい、ごめんなさいと謝りながら久々の我が家を堪能した。
まぁ、大掃除でこき使われまくったんだけどね。
母 「本当に一人で帰って来たの。大変だったね」
『うん、まあ』
母 「キヨくんはいつ来るって？」
『…分かんない』
母 「あら帰ること話してないの？」
『うん。最近会ってもないし、連絡も取ってません』
母 「…あらら…」
ガラス窓を洗剤と雑巾で擦りながら、お母さんとそんな会話をする。うわ、窓きたなっ。
因みに今日は30日。お母さん情報によると、キヨ兄は今日帰ってくるらしい。私にそんなメッセージは来てないんですけどー。
私もキヨ兄の行動で一喜一憂するのも辞め(男の人関係で面倒なことが起きたので)、知らん振りをしている。
お母さんとおばあちゃんは凄く変な目で私を見てきたけど。私、全く可笑しくないからね。
母 「あ、そうだ。キヨくん帰ってきたら二人で神棚の掃除宜しくね。A一人じゃ届かないでしょ」
『えぇっ！！』
嘘！辞めてよ、今気まずいって言ったじゃん！
何で二人でさせようとするの！
母 「何よ、前なんか一緒にしたがってたのに」
『…キヨ兄に彼女いるから一緒に居させないようにしてたの、お母さんじゃん』
母 「こっちにいるときは良いかなと思ったのに」
『今は良くないの！ずっと喋ってなくて気まずいんだから！兎に角、神棚掃除は私一人でなんとかするから』
私がわーわーと反応して、お母さんがはいはいと呆れながら笑っている時、玄関から扉が開く音がして、あの人が入って来たのだった。
母 「おかえりなさいキヨくん。……あら、お友達？」
キヨ 「あー、すんません。少し寄せてもいいっすか？」
母 「勿論、構わないよ〜」
そしてお母さんは案の定私を呼び、お茶お願いなんて言うのだった。
ん？お友達いるって言ってたな、フジ兄ちゃんたちかな！
湯呑みを四つと、お茶菓子を持って彼らのいる茶の間に行くと、
フジ 「Aちゃんお邪魔してます」
フジ兄ちゃんたちが居た。
私は気まずい空気を変えてくれた三人に笑顔を向け、長時間お疲れ様でしたなんて言う。
『散らかっててごめんね、片付けてたから』
なんてキヨ兄の顔だけ見ずに言った。
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蘇澳(プロフ) - りぃ@l」ω=さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても励みになりました^^*更新頑張りますのでこれからも末永くよろしくお願いします！ (2020年3月2日 21時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@l」ω=(プロフ) - 一気に読ませていただきました！すっごく面白いですー！キヨさんのこと、もっと好きになっちゃった…笑これからも投稿楽しみにしてますね！早く続き読みたいー (2020年3月2日 21時) (レス) id: b3c6beb7e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - しまちゃんさん» コメントありがとうございます！いつも皆さんに楽しんでもらえているか心配だったので良かったです！更新は変わらず遅いかと思いますが定期的に行うようにしますので、これからもよろしくお願いします！いつも読んでいただいてありがとうございます！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
しまちゃん(プロフ) - 初めて感想失礼します！楽しく読ませて頂いてます！次どんな展開になるのか楽しみで毎度読むのにワクワクしてます！待ち遠しくて最初から何回か読み返したりしました、、！ご無理のないよう、素敵な小説更新するの楽しみにしてます！ (2020年2月29日 20時) (レス) id: d2a5bc168d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2020年2月13日 20時
