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叶わない13 ページ16

『ん…』

不意に目を覚ます。
隣に置いてある携帯に手を伸ばし時間を見るとそこに時間が映し出される。

『……2時…?』

そう言えばちゃんと布団に寝かせられているところを見るとキヨ兄が運んでくれたんだ、と少し恥ずかしくなる。


キヨ兄の寝室の方を見てみるとガラスの引き戸から明かりが漏れている。
そろっと近付いて見てみると、キヨ兄が机に突っ伏しているのがわかった。


『キヨ兄…?具合でも悪いの…?』

顔を覗き込もうとキヨ兄の髪を払って見ると、

キヨ 「…ん、」

少しくぐもった声を上げ、少しすると静かな寝息が聞こえた。


『…ふふっ…編集してて寝落ちしたのね…』

私はさっき自分が寝ていた布団から薄掛けを持って来て、キヨ兄の体にかける。クーラー効いてるから寒いかなとおもったから。


『…おやすみ、キヨ兄』


そして私はというとキヨ兄のベッドへ潜り込んで、ふかふかの掛布団をかけて眠ったのだった。


__________


遠くで鳴る私の携帯のアラームで目が覚める。

『んー……ふぁあ…』

ベッドから降りてアラームを止める。
ぐっと伸びをし、顔を洗って歯を磨く。


ぼーっとしながら朝ごはんのメニューを考えて着替えをし、リビングに行った時だった。


『き、キヨ兄……』

なんとキヨ兄が私が寝ているはずだった布団で寝ていたのだ。
通りで寝室に気配がしなかった訳だ。ベッドを占領した申し訳なさでほんとにごめん、と呟く。


キッチンへ行ってみると、調理器具は一応揃っていた。

朝だから少し手抜きさせてと思いながら作り始めたのだった。


その数分後の事だった。

少し機嫌悪めのキヨ兄が起き出してきたのは。

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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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