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可愛い妹3 ページ14

『……はぁ、何なんだよあいつは』


Aがスーパーへと出掛けた後、俺は一人でしゃがみこんで悶々としていた。


玄関で聞こえた、あいつの言葉…

“出来ればキヨ兄に出迎えて欲しいなぁ、なんて”


へらっと薄く笑いながら言うのは、あいつが照れてるときの癖。
だから自分で照れながらその言葉を言ったわけ。


『あいつマジ何したいの…』

あいつもあいつだけど、俺も俺か。妹の言葉に惑わされて考えてる時点で。


いや、俺も久しぶりにこの部屋に人がいるって事で浮かれてるだけなのかもしんねぇ。

いや、Aだからか。


もういいわ、シャワー浴びよ。

編集しなきゃなんねぇしな。


_________

風呂場から出て、髪をタオルで拭きながらパソコンの前に座り込む。

『あ〜、すっかぁ』


数十分掛けて編集していると、部屋のドアの前でかたかたと音が聞こえる。


Aだな。

お望み通り出迎えてやっか、


玄関まで行き、内側から鍵を開けドアノブを回して引いた。


『よ、お帰りA』

開いたドアの向こうにいたのは目を丸くしているA。手には結構な荷物。


A 「き、キヨ兄…!…た、ただいま」

絶対さっきの聞こえてたじゃん、とぼそっと呟いたのが聞こえた。


『ほら荷物よこせ』

半分取り上げるように荷物を取ると、Aの頬が少し染っていく。


A 「あ、ごめんありがとう」


あ、そういう事か。
明日の朝飯の材料買ってきてたんだな。


『明日の朝飯、期待しとくから』


俺がそう言うと、Aはにこりと笑った。


A 「ふふ、うん!期待してて?」


語尾の上がったその声と表情にぐっと胸が掴まれた様に感じた。

俺、普通に出来てたか不安。

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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます!とても励みになりました!お目に入れて頂き光栄です!これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして!毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています! (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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