叶わない10 ページ12
「俺らの連れに何してくれてんの？」
掴まれた手の方を振り向くと、4人が居た。皆目がギラついてて、私も睨まれたみたいで怖くて俯いた。
男 「あ〜、やっと気付いたんだ？この女の子寂しそうにしてるからさぁ俺らといる方が楽しいよって言ったの」
男2 「俺らが女の子捕まえてから結構経ってたよね。気付かなかったの〜？」
もう、止めてください。私が戻った後皆が責任感じて重苦しい空気になるの目に見えてるじゃない。
私のせいで、4人に気を遣わせてしまったら……
『…ごめんなさい、私のせいなんです…』
男2 「ま、こうなる気はしてたし。じゃあね女の子」
男の人達は2人で何か言いながら離れて行った。
そして案の定気まずい空気が漂い始める。
こーすけ 「…ま、まぁ先に飯でも食おう。な？」
こーすけ兄ちゃんのその言葉で皆が移動を始める。
私も移動しようとしたその瞬間、
ぎゅ、と握られた右手。そして
『…き、キヨ兄…？』
キヨ 「悪かった。お前のことちゃんと見ててやれなくて」
キヨ兄に見詰められている顔と、握られている手が一瞬にして熱くなる。恥ずかしくて目を逸らしながら、呟く。
『…私も、積極的に皆と話せば良かった。キヨ兄の手を引いて、興味引けば、良かった……』
私がそう言って、キヨ兄をちらりと盗み見ると何だか口元に手をやって私から目を逸らした。
キヨ 「…そうだな、今度からそうしろ」
『ふふ…うん！』
キヨ兄のその言葉が嬉しくて、笑顔でそう言う。
あ、今の子供っぽかったかなぁ…
フジ 「じゃあ俺はAちゃんのこっちの手借りよっかな〜」
そう言って私の左手を握るフジ兄ちゃん。
キヨ 「おい！一人で良いんだよ！」
フジ 「えぇ〜だってキヨばっかり狡いよ〜俺も可愛い妹と手繋ぎたいもん」
キヨ 「Aは俺の妹なの！お前はちゃんとした妹いんだろ！」
フジ 「えぇ〜だってぇー」
『………』
あ、この人たち私の事妹としか見てない。
まぁ、楽しいからいっか
初めて妹で良いと思ってしまった今日この頃。
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蘇澳(プロフ) - けろさん» コメントありがとうございます！とても励みになりました！お目に入れて頂き光栄です！これからも更新がんぱりますので宜しくお願いします^^ (2019年8月30日 16時) (
レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 初めまして！毎回更新を楽しみにしています(^^)居候生活編も楽しみに待ってます笑小説書くのは大変だと思いますが応援しています！ (2019年8月30日 12時) (レス) id: 2aaeade905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘇澳 | 作成日時：2019年8月12日 23時
