兄妹の潜入任務 ページ15
※この話は潜入ものとなってますので、夢主ちゃんと中也さんは仮名を使ってます。
仮名は、夢主ちゃん→久我 色葉(くが いろは)
中也さん →花幡 縫 (はなはた ぬい)
夢主ちゃんは、中也さんを「ほうさま」と呼び、中也さんは夢ちゃんを「いろ」と呼びます
設定が細かくなってしまい、すみません!
よろしくお願いします!
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「縫様、パーティーというものは素敵なものですね」
一組の若いカップルが腕を組んで仲良く歩いている。
男の方は、身長は低いものの筋肉質でいて細身の体付きをしており、ネイビーの洒落たスーツがよく似合っている。
女の方は、細く白い腕を惜しげなく晒した、黒色のロングドレスに身を包み、男と同じ色の髪は高く結い上げられている。
そして、少し幼く見える面は、胸から腰までの綺麗なラインのせいか、妙な色気を放っていた。
彼らが会場に入ると、そこにいた者達の視線に包まれた。
「まず、色々な方に挨拶に行こう」
「ええ」
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「お久しぶりです、伊集院さん」
兄が声を掛ける。
此奴は、主催者と共に悪事を働いている奴。
第二のターゲット。
「君、素敵な女性を連れているではないか」
お、食いついた
「彼女は俺のフィアンセでしてね?久我色葉といいます。……色、こちらは伊集院敏明さん。俺がお世話になっている人だよ」
両指を絡めて口元まで上げ、まあ、と零す。
「ご機嫌麗しゅう、伊集院様。縫様がいつもお世話になっております」
恭しく一礼。
「縫様に色……二人はとても仲が良いんですね〜とても素敵です」
「まあ、そんな…ふふ」
兄と視線を交わらせる。
兄もこちらに柔らかい微笑みを見せる。
っ…………今、ドキッとした
兄の笑みで、
すると、兄の細く長い指が私の頬に触れた。
「あっ………」
それに追い打ちをかけるように、私の耳元で囁いた。
「どうした?熱でもあったのか?」
伊集院に聞こえないように、こそこそと話す兄。
「っ……!な、何でもございませんわ、縫様。飲み物を戴きに行ってきますわ…」
何とか出てきたお嬢様口調でその場を立ち去る。
兄はまだ伊集院と話しているみたい。
「はぁ……任務なのに、集中しなくちゃ…」
「やぁ、お嬢さん。僕と一杯どう?」
腕を捕まれ、連れ去られた。。
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作者名:蘇澳 | 作成日時:2018年4月7日 2時