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兄妹の潜入任務 ページ15

※この話は潜入ものとなってますので、夢主ちゃんと中也さんは仮名を使ってます。

仮名は、夢主ちゃん→久我 色葉(くが いろは)
中也さん →花幡 縫 (はなはた ぬい)
夢主ちゃんは、中也さんを「ほうさま」と呼び、中也さんは夢ちゃんを「いろ」と呼びます

設定が細かくなってしまい、すみません!
よろしくお願いします!

______________________


「縫様、パーティーというものは素敵なものですね」


一組の若いカップルが腕を組んで仲良く歩いている。


男の方は、身長は低いものの筋肉質でいて細身の体付きをしており、ネイビーの洒落たスーツがよく似合っている。


女の方は、細く白い腕を惜しげなく晒した、黒色のロングドレスに身を包み、男と同じ色の髪は高く結い上げられている。
そして、少し幼く見える面は、胸から腰までの綺麗なラインのせいか、妙な色気を放っていた。


彼らが会場に入ると、そこにいた者達の視線に包まれた。


「まず、色々な方に挨拶に行こう」



「ええ」


_________________


「お久しぶりです、伊集院さん」


兄が声を掛ける。
此奴は、主催者と共に悪事を働いている奴。

第二のターゲット。



「君、素敵な女性を連れているではないか」

お、食いついた



「彼女は俺のフィアンセでしてね?久我色葉といいます。……色、こちらは伊集院敏明さん。俺がお世話になっている人だよ」


両指を絡めて口元まで上げ、まあ、と零す。


「ご機嫌麗しゅう、伊集院様。縫様がいつもお世話になっております」


恭しく一礼。



「縫様に色……二人はとても仲が良いんですね〜とても素敵です」



「まあ、そんな…ふふ」


兄と視線を交わらせる。

兄もこちらに柔らかい微笑みを見せる。







っ…………今、ドキッとした



兄の笑みで、




すると、兄の細く長い指が私の頬に触れた。




「あっ………」



それに追い打ちをかけるように、私の耳元で囁いた。


「どうした?熱でもあったのか?」



伊集院に聞こえないように、こそこそと話す兄。



「っ……!な、何でもございませんわ、縫様。飲み物を戴きに行ってきますわ…」


何とか出てきたお嬢様口調でその場を立ち去る。



兄はまだ伊集院と話しているみたい。




「はぁ……任務なのに、集中しなくちゃ…」



「やぁ、お嬢さん。僕と一杯どう?」








腕を捕まれ、連れ去られた。。

妹、誘拐される→←兄妹のセンス



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作者名:蘇澳 | 作成日時:2018年4月7日 2時

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