重力遣いの妹。【中原中也】 (ページ2)

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兄妹の日常。ページ2

「おい、A！朝だぞ、起きろ！」

ん、なんか聞こえるけど、眠いからいいや……

「起きろッつの！」

掛布団を剥がれる。

「……っちょ！兄(にい)！無理やり起こさないでよ…！」

「無理やり起こさねェと起きねェだろ、手前！」

「妹に対して、手前って酷いっ！」

「嘘泣きしてねェで早く着替えて飯食え！」

今日も悪夢に起こされました、Aです。

先程起こしに来たのが、悪夢こと中原中也。

私の兄です。

私も、中也もポートマフィアに所属していて、幹部と幹部補佐の関係です。←不服

「ふぁあ……」

「今日、お前が朝飯番だったろ」

あ

「忘れてた……てへ」

「てへ、じゃねェ！……ったく、しょうがねェから作ってやったよ。さっさと食え」

「きゃ！お兄様かっこいー」

私の迫真の演技を無視され、ムスッとしながらご飯を食べる。ん、上手い。

「今日の日程分かってるか？」

「ん。9:00から五代幹部会、11:30から1:00までこの間の殲滅任務の報告書と、書類片付け。昼休み挟んで2:00から首領からお呼ばれ。えー、きっとそれが任務の話だから、その後任務開始かな」

「相変わらず記憶力だけはいいな」

だけ、を強調するな！！

「ひほふほふまめっめひふま！」

「食ってから言え。お前は全く忙しい奴だなぁ」

私に水を渡しながら、呆れた笑を向ける。

いっつも子供扱いして……