１０話 ページ10
グウラside
スズリアは写本を両国に渡して、それらが全てユリーシャの思い描いた世界であると語り、それが彼女の思いであると説いた。
数日後、彼は愛しい妻ユリーシャの遺体を抱き上げ魚人島の何処かにある神殿の奥深くの部屋に棺を用意してそこにユリーシャを弔ったそうな。
その時の彼女の手には大きなミストマリンの花束が握られていた
スズリアの書を神殿のどこかに隠し
彼は自ら命を絶ったという…
ーロビンsideー
私の知らないまるでおとぎ話のような歴史。
ポーネグリフにも記されていなかったその偉大な話は私たちに知恵を授けてくれた。彼女はどれだけの知識を持っているのかしら…
「そんなことを一体どこで」
グウラ
〈自分で調べた。だが、１つだけ読み解くことの出来なかった分がある。この本の最終ページの最後の行、そこにある文だ〉
〈カリオランティスの仮説に基づく文章だよ。君に読めるか？ニコ・ロビン。〉
「……」
渡されたユリーシャの書を開いてそのページの文を見た。
読めるようで読めない不思議な言葉が使われているそれは、まるで今使われている文字によく似ていた
古代文字のようにも見えるけれど、違うその字をどうやって読むのか頭を回転させていると、グウラが突然笑い出した。
グウラ
《流石の君でも無理だろう？それは大昔に使われていたクワトランドの言葉だ。後半はカトリオットの文字で、今の時点では解読は不可能に近い》
「あなたでも無理なの？」
グウラ
《無理だよ。だが、その読み方を知るためには魚人島へ向かわなければならない。スズリアの書があればその言葉を読み解くことができる。》
《あ、そうだ。でんでん虫を…》
プルプルプル……プルプルプル……
グウラ
《ちょうどいいタイミングだったらしい。こっちへ持ってきてくれ。》
言われた通りにウソップがでんでん虫を持ってくると、自分の前に置かせて上着を着たグウラ。周りは一体誰が出るのか気になっているが、ずっと静かなまま
私は興味本位でそっと相手の声を聞いた。
だが、しばらくして聞こえてきたのは２年前に聞いて以来のあの声だった。
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クロノ(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます(^^) (2019年8月29日 21時) (
レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年8月29日 21時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
クロノ(プロフ) - Marinta Galaxyさん» コメントありがとうございます、お久しぶりです。最近何かと落ち着いてきたこともあってか、少しずつ案が浮かんできておりまして…とりあえず今は魚人島編を終わらせることだけを考えてます(笑)。応援ありがとうございます！ (2018年12月5日 12時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
Marinta Galaxy(プロフ) - 因みにoumim4isからMarinta Galaxyにニックネームを変更しました。よろしくお願いします。 (2018年12月5日 9時) (レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
Marinta Galaxy(プロフ) - ご無沙汰しております。クロノさん、失う正義シリーズの更新再開おめでとうございます。無理をなさらずに小説の更新を頑張ってください!応援しております。 (2018年12月5日 9時) (レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒野麻陽 | 作成日時：2018年5月5日 21時
