２８話 ページ28
ジンベエside
罠や周りに気をつけろと声をかけてワシとフカボシ王子らを連れて奥へと進むグウラさんに着いていくと、そこには巨大な空間が広がっており見事な鍾乳石の柱が出来上がっていた。
それに目もくれずさらに奥の方へと進む。ふと疑問をぶつけたのはマンボシ王子で、なぜ地上の植物がこんなにも深い海底で生えているのかを聞いた。
おそらくユリーシャとスズリアの遺体から発せられた能力のおかげだと答えた。もとより花を咲かせる能力を持つ彼らの恩恵だと
ふと、グウラさんが歩みを止め扉をあけてくれと指示した。フカボシ王子とリュウボシ王子で開いたその巨大な扉には大昔の魚人島の国章が描かれている。
マンボシ
「これって！」
フカボシ
「大昔の、、古代魚人族の紋章…姐上様ここに目的のものが？」
グウラ
《恐らく、調べてきた書物の中にスズリアを信じた当時の王がポセイドンの矛を彼に託したと書かれていました。きっとここに花々に守られて置かれているはず》
《もしもの時のため少し離れていてください。》
そっと距離を取りながら中に入ると驚くべき光景が広がっていた。二つの石の棺とその中央に植物の蔦で守られるようにして掲げられている一本の三又の矛があった。しかしその周りには開花前のミストマリンの花とサンミストの花が大量に咲いている。
このまま先へは進めない
しかしグウラさんは何の戸惑いもなく一歩、また一歩と進んで行く。ヒヤヒヤしながらそれを見守るワシらのことも考えて欲しいもんじゃ。
グウラ
《先が欠けている…これは本物です。フカボシ王子、用意していた箱を開けておいてください。ジンベエこっちへ》
「しかし！」
グウラ
《大丈夫この花達はまだ咲く事はない。その状態で維持されているから、心配するな。ただ踏まないように気をつけて》
言われた通りに向かい、矛を蔦から引き離して箱の中へと入れる。そして次に置かれている棺を見た。見たところ普通の石に見えるがグウラさんが触れてすぐに手を離したので恐らく海楼石で出来たものじゃろう。
ワシは支持されるままに棺の蓋を二つとも開いた。思いそれをゆっくり下ろすと中にはすでに白骨化した人間の遺体があった。そっと膝をついて深々とお辞儀をする彼女を見習い、ワシらも同じように膝をつく
立ち上がりその中にあった本を取り出した。
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クロノ(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます(^^) (2019年8月29日 21時) (
レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年8月29日 21時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
クロノ(プロフ) - Marinta Galaxyさん» コメントありがとうございます、お久しぶりです。最近何かと落ち着いてきたこともあってか、少しずつ案が浮かんできておりまして…とりあえず今は魚人島編を終わらせることだけを考えてます(笑)。応援ありがとうございます！ (2018年12月5日 12時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
Marinta Galaxy(プロフ) - 因みにoumim4isからMarinta Galaxyにニックネームを変更しました。よろしくお願いします。 (2018年12月5日 9時) (レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
Marinta Galaxy(プロフ) - ご無沙汰しております。クロノさん、失う正義シリーズの更新再開おめでとうございます。無理をなさらずに小説の更新を頑張ってください!応援しております。 (2018年12月5日 9時) (レス) id: 74fb657421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒野麻陽 | 作成日時：2018年5月5日 21時
