革命という名の逆転を【ヒロアカ】 (ページ39)

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３７話ページ39

咎side

あの放送から約２、３ヶ月半が経ち…季節は真冬。

時刻は０時過ぎ、今俺とメンター４、そして５は研究室へと来ていた。そう、半年が経ったのだ。

出久が水槽に入ってから

覚醒の時が来た。他の被験体達も十分に成熟した。だから取り出せと指示を出す。黒い繭に包まれていた出久は顔まで黒いモノで覆われ、目も口もわからないような、特殊なスーツのようなものになっている

各被験体を実験台の上に乗せ、容体を見る。脈は特に異常はなく健康な状態のままだそうだ。筋肉の衰えも薬の効果でほとんどないとの事

あとは目が醒めるのを待つのみ

信者
「全ての被験体に目ぼしい変化はありません。回収した時のまま、実験は成功です。」

メンター４
「おめでとうございます、ノア。」

『お前達のおかげだ。研究・技術開発班をお前達に任せてよかった。ありがとう２人とも、そしてみんな』

メンター５
「いえ、そのようなことは…」

『恥ずかしがらなくていいぞ？さて、早く起きておくれ…出久？』

俺の言葉と共にマスクのようになっていた黒いモノが肉が裂けるような音ともに真っ二つに分かれ、露わになった顔の瞼がゆっくりと開かれた。

翠玉の瞳は虚で、光など映ることもない

ああ、そうさその目が欲しかった。

いいね…犯しがいがアリソウダ…

辺りをキョロキョロと見回し、俺に気がつくと少し掠れた声で名前を呼んだ。

緑谷
「……咎、にい、ちゃん…？」

『久しぶりだね、出久。そしておめでとう。』

『君は＂個性を手に入れた＂。とても強力な個性を』

緑谷
「ほん、と？」

『本当さ。しばらくは横になっていた方がいい。経過を見て個性強化や体力強化に努めよう。いいね？』

『お前が目覚めてくれて本当に嬉しいよ。ありがとう…さあ、もうおやすみ。まだ辛いだろう？』

緑谷
「…う…ん…」

ゆったりと…おやすみ

新しい俺の息子