革命という名の逆転を【ヒロアカ】 (ページ30)

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２８話ページ30

爆豪side

夏休みも終わり、秋に入った。あと何週間かしたら体育祭がある。だが未だにデクは見つかってない。見つかった時のためにと一応雄英高校への受験志願書は作ってあるらしいが、そんなもんいらねぇだろ

だってこんなに時間が経っても見つかってねぇんだ

警察も捜査を開始してテレビでも連日その話で持ちきりだ。志願校であった雄英も、もしかしたらうちの生徒になるかもしれない人材を易々と見過ごすわけにはいかない。

そう言って捜査に協力しているそうだ。

「…」

男子
「なあ、爆豪。緑谷の奴まだ見つかってねぇんだろ？」

女子
「しかもジャッジメントが出た日に消えたって事は、殺されちゃったのかな…？」

男子
「でも、そん時は居たらしいじゃん。目撃情報もあるわけだし」

「警察まで動き出して雄英のヒーロー達も協力してんだろ？大事になったな…」

そんな事を話すクラスメイトを他所に、俺はずっとある記事を携帯で見ていた。

＂秘密結社裁きの救済者＂

ジャッジメントを崇拝するカルト集団のこいつらが世界中で一斉にテロやデモを起こしてるらしい。リーダーは現在、この前の事件を機に姿を現していない

その上、信者は増え続ける一方。対処もできないのが現状だそうだ。噂じゃ警察や政府、他にもヒーローの中にまで信者が蔓延っているとか

「…随分物騒な世の中になったもんだよな。」

男子
「だな。」

？
「勝己じゃないか、久しぶりだね。」

「…咎、兄…？」

咎
『元気だったか？会えなくてごめん、体調が良くなくてさ』

「っ…！！」

「どこの病院に行ってたんだよ！！！！ずっと探してたんだぞ！近くを探してもいねぇし、家に行ってももぬけの殻だ！！」

「心配してたんだぞ！！！！」

咎
『…ありがとう、けど病院は教えられないんだ。面会はできない。ごめんよ』

『ちょっと体が良くなったから帰ってきた。』

前よりもげっそりしてて、体もかなり痩せてる。

こんな姿みて誰が安心できるかよ。

いつもみたいな松葉杖じゃなくて車椅子に乗っている咎兄。その後ろにはいろんな機器と薬箱が乗せられていた。

その隣には知らない誰か

…本当に大丈夫なのかよ