革命という名の逆転を【ヒロアカ】 (ページ22)

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２０話ページ22

塚内side

校長は数台のカメラを仕掛けていたらしく、様々なものな方向からそのいじめは監視されていた。ボロボロの服から覗く肌には酷い火傷や痣、切り傷が多くあった

ずっとなんの反撃もしない咎くん。いや、反撃出来ないんだ。彼は…＂無個性＂だから

これが現実だ。目を背ける暇があるのなら見ろ

そう言われているようで辛かった。しかし次の瞬間、僕らは驚いた。ずっと攻撃を受けるだけだった咎くんがこう囁いた。

咎
《＂ぎゃく、てん＂》

「これは、、どういうことだ。」

オールマイト
「個性が、あった…？」

メンター５
「彼の個性は無い訳じゃない。ただ、＂自分でも気づかなかった＂。それだけです。」

「故に彼は個性の調節を誤り…彼ら全員に怪我を負わせた。これが事件の真相」

「犯人は、彼で…失踪事件の犯人は居なかった…」

「じゃあ」

メンター５
「ええ、彼は生きています。」

悪神咎くんは生きている。

その言葉がどれだけ我々を救っただろうか？彼のみを案じる人々にも良い報告ができる。しかし問題はどこにいるかだ。

何年もの調査に渡ってはいるが、今だに発見の余地はない

ならばどうやって見つける？謎が一つ解け、問題がまた一つ増えた。身元はすでにわかっているものの現在で言えば咎くんはもう二十歳を超えているだろう

身長も伸び、体重も増え…鍛えているのなら筋肉もついているだろう。顔立ちも幼さが消え、立派な青年となっているはずだ。

「…居場所を知っているな。」

メンター５
「最もな判断ですが、時間切れです。」

オールマイト
「待て！！最後に一つ、一つだけ教えてくれ！」

メンター５
「なんなりと」

オールマイト
「彼は自分が＂誰の息子＂なのかを知っているのか」

メンター５
「それはご自身でお聞きください。それでは」

暗がりに進むと姿を消したメンター。気をつけるべき存在だ。あんな人物だらけなら、こちらに頭脳で勝てる者は居ない。

これは事件の時が動き出すかもしれないな