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2話 ページ3

Asid







「ふわぁ……ふ……」



出窓から差し込んだ太陽の光が


優しく顔に当たり、目を覚まさせてくれた。






小鳥の囀りなんて聞こえてこない。


寝起きの私の頭はそんな音受け付けてない。







今日も1日が始まる……



私は朝の新聞を取りに行くために、ベッドから腰を上げて、ポストへと歩いていく。



途中で壁に足をぶつけたりもする。やっぱりまだ寝ぼけてるな…





私はポストから新聞を引いた。

すると新聞の上に、何か乗っている。




……手紙だ。


ハガキじゃない……封筒……?





……因みに私に手紙を送ってくれるような友達はいない。



じゃあ誰から……?



私はそう考えながら封筒を開ける。



……その手紙は……


______政府からのものだった……




*****



何をしたんだ私……

取り敢えず部屋に戻って読むか…



*****




……政府からの……依頼?


___私が審神者候補……って____


審神者…?




「審神者」と言う言葉は聞いた事がある。


……でも、詳しい事は知らない。


付喪神がどうだとか……





それじゃあ審神者って神様にお仕えする仕事ってこと……だよね。





____でもおばあちゃんがいなくなった今……


苦労して入った大学を辞めて審神者になるだなんて……





「____できないよ……」



??「あるじ様ならできますよ!」



「無理よ……って……え?!」



足元から聞こえた明るい声。


私は足元を見る。





??「おはようございます、椿綺 Aさん!!」


「いや、あなた誰よ!」


こんのすけ「私はこんのすけです!ナビゲーターをしておる者です!」


「……ごんぎつね?」


こんのすけ「ごん……おまいだったか……って!!違いますよ!こんのすけです!」



随分ノリの良い狐ね……



「いやいや、そうじゃなくて……なんで私の家にいるの?どうして私が審神者候補なの?あなたなら知ってるでしょう?こんのすけ」


こんのすけ「い、一気に質問なさらないで下さい!

私は政府から、あるじ様がこの手紙を読んだら迎えに行くようにと言われているのです!

そして、あるじ様が審神者候補になった理由は、たった一つにございます!」


理由が…たった一つ…?!


こんのすけ「あるじ様のお祖母様……

縁(ゆかり)様が前審神者だったからです!」

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作者名:こーひーゼリー | 作成日時:2017年3月22日 23時

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