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第二幕 ページ4

・・・





「ここは徹底抗戦あるのみだ!!
俺の指揮下で各国の軍隊を結集するぞ!!





我が旗の元に集まれー!!」





Aの隣に座っていたイタリアが立ち上がり旗を構える。








「白旗の元にあつまれー!」





ぱたぱたぱたー、と口で言いながら旗を振るイタリア。
それもはや降参してるのでは、と思ったものの、口には出さなかった。










「なんでお前の指揮下なんだよ、」



「うん!!それは俺がヒーローだからだぞ!!」



「あだ名だな」













「ちなみに俺のあだ名は_」「黙れ!このワイン野郎!!」







「ァア!?言ったな元ヤン!!」



「それは言うなとあれほど…!!!」


アメリカとイギリスの論争に介入してきたのはフランス。
だんだん二人の取っ組み合いが勃発してきたが、いつもの事なので無視。


ーー




「はぁ、またケンカアルか…、」




「白旗ほしい人ー!いっぱい作ったよ〜!」


うなだれる中国の後ろでは、
まさかの全員分の白旗を用意しているイタリア。



『マジですか…』







「…はっ、」


「君は俺に従うよな?」




「あっ、いえ、お金なら善処しますが
軍隊とかそういうのは…」


ジッと座っているだけの日本に圧をかける勢いで
肩を叩いたアメリカ。



「ロシアー!君はどうするんだい?」





そんなアメリカが次に目をつけたのはロシア。

軍事力も世界で見てアメリカに次ぐ程の威力を誇るロシアにアメリカはどうしても手を組みたかったのである。



「え〜?もちろん戦うよ?」





「よーし!だったら君にピッタリの仕事があるぞ!


俺の援護だ!!」


「ええっ!?」



「だって人類の危機を救うのはヒーローのアメリカたって
決まってるだろう!?
そういう映画だってハリウッドで作ってるじゃないか!」







「うちだって戦争映画くらい作ってるぞ!」



「ああ、あの動く年表みたいなやつね〜」

「うるせえ!お前んところなんか歯の浮くようなセリフと、
叙情的な音楽ばっかで眠くなんだよ!!」





アメリカを筆頭に、イギリスやフランス、中国に至っても
趣向がズレてきていることに不安を覚えたA。

『あ、あの…皆さん…議題が、…』



「うちだってヒット映画連発してるアル〜!」

「私のところも少し地味めな感じですが…、」
「俺ん家の戦争映画は面白いよー?」



『あ、あの…』

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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時

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