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第一幕 ページ3

×××




謎の宇宙人が市民を次々に変えていく瞬間。





この異常な光景は、世界各地の防犯カメラ、勿論
クレトニアでも見られた。







「諸君!緊急事態だ!!手元の資料にもあるように、





突如として現れた謎ののっぺらぼうが放つ
得体の知れない光線によって、


今や世界の殆どの人々が_」










アメリカの説明をものともしない枢軸国+連合国たち。

あくびをする中国に編み物を始めるロシア、優雅に紅茶を啜るイギリスや近くの女性をオトすフランスなど連合組は基本自由である。





それはクレトニアも例外ではなく。









「〜、…友達のトニーによれば、彼らは遥か宇宙の彼方、
ピクト星と言う星からやってきた_










ピクト星人だ!!!!




「映画の見すぎだバカ!」









…彼らは生まれつきののっぺらで、全ての星をのっぺら化しようと企んでいるらしい、」








イギリスによるツッコミが炸裂する中、
イタリアとカナダの隣に座っていたAはイタリアに声をかけられた。




「ヴェー…見てみてAちゃん、(小声)」




『…、

す、素敵だと思います…そのセンス』






イタリアがAに見せたのは、ピクト星人についての
資料に顔を描いて落書きしている絵だった。


Aもどう接すればいいのか分からなかったため、
ひとまず絵を褒めておいた。












「だがしかし!この地球上においてそんなことを
許すわけにはいかない!!




断固として阻止しようではないか!!」



『!?』







アメリカが熱意のあまりに机を叩いた衝撃で
Aがビクつく。






「ところで!!!



















…のっぺらってなんだ?」





ーー







「えっと、…それは、恐らく…

やはり目も鼻も口もない、のっぺらぼうと呼ばれる
日本の妖怪で…」








日本の説明に噛み付くイギリス。





「何だよ、あいつらが来たのは日本のせいかよ!」






「いえ!私はのっぺらという言葉の説明をしただけで…!」








「何で日本のせいで我がのっぺらに
されなきゃいけねぇアルか」








「いえ、ですから…!!」







「とにかく!この難局を乗り越えるために、

諸君の意見を聞きたい!」




『(嫌な予感…)』





「よーし!皆が言わないなら俺が言おう!!」












Aは嫌な予感を感じ取った。

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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時

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