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第十七幕 ページ19

・・・





「Ladies and gentleman!!


そして、ピクト星人の諸君!!エンターテインメントと言えば俺!この俺が送るおもてなしは__!




これだッ!!!」





ドイツの失態後、今度は俺に、と言わんばかりの勢いで飛び出したアメリカ。






そんな彼が意気込んで用意したのがカジノ。







要するに賭けてなんぼって言うことね。(違う)

ピクト星人の反応は「微妙…微妙、」とか呟きながらも、先程のメンツに比べたら食いつきは俄然としている。





『結局は欲望の縮図を引き出しただけだよね』


「そこがなんというか…アメリカらしいな」




ドイツが若干コメントに困ってそう言っていたけど、遠回しにそれアメリカは欲望の塊って言ってるようなもんだよ。


半分合ってるけど。






「よし!なんだかんだ言って盛り上がって来たぞ〜!



後はこのままVIPルームに連れ込んで、大勝負で大勝ちさせてご満悦のところをうっかり奴らに…。

この和平条約にサインを…__!」







『それ昔に日本とやってたヤツじゃん』




バッと出したアメリカの契約書を覗き見ると昔に見た日本とアメリカの平和条約を彷彿とさせるものだった。














「いえ、まだ時期尚早です、アメリカさん、Aさん。
このタイミングで本題を切り出すのは素人のやることです




ここから先は_接待のプロ、私にお任せを!」


「そ、そうなのかい…?」


『確かにプロではあるけども』




ーー




「ピクト星の皆さん、日本の盆踊りです!皆で一緒に踊りましょう!」






気がつけば…


今、私は盆踊りを皆に紛れて踊っている。















何故だ(絶句)





どこで間違えたんだ、と自分の頬をペチッと叩いて正気を取り戻す。






『にほーん…やっぱ無理だよぉ…』







聞こえるか聞こえないかの泣き言を吐きながら、日本が大太鼓を叩いている(やぐら)へと登った。





「あ、どうもAさん。貴方にも是非仕事をお願いしたいと思っているので、とりあえずそこにでも座っていてください」



『は、はあ…』







するとドタドタと櫓に駆け上がってくる足音。




「よし日本!サイン!サインサインサインサイン!!!!」



「いいえまだです!ここはひとまず、お土産などをお渡しして気持ちよく帰って頂き、あとは後日改めて…


それが、絶対の極意です!」





「そ、そうなのかい…!?
でも…お土産は一体誰が…、あ。」


『やめろこっち見るな』


ーー

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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時

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