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第十五幕 ページ17

・・・



トップバッターを仕切るは中国。



政府お抱えの繁華街と接待力を持ち合わせるアジアンサービスにより、その人気は絶えない。


何度か中国さんの家へ行ったことがあるが、会った時のチャイナ服率はえげつなかった。
本人も満更ではなさそうだったが。




「接待なら我に任せるアル!!」


中華街、と書かれた門にネオン看板やビルが立ち並ぶ。
まさかの母船内部にまで街を作る威力があったとは…。



「好!

さぁ、いっぱい食べるヨロシ!!」


「って言うか、宇宙船にも街作っちゃうのかよ!!?」


そんな中、回転テーブルに運ばれてきたのは中国料理。

北京ダックやら小籠包やらの代表的な中国料理が並ぶ場で他の客と混じって小籠包を手にするイタリアを見かけた。



「どうアル〜、美味いアルか〜?

いくらでもあるアル!いっぱい食べるアルよ〜!!」







「は〜い!あ〜…_」

「お前は食うな!!!」


至極当然、ドイツに制止されていたが。

ーー



その他にも、中国ならではの武芸を嗜んだピクト星人たちに終いと言うところで中国が声をかけた。



「みなさ〜ん!
楽しんでくれてるアルか、喜んでくれてるアルか〜!?」





だがピクト星人たちの反応はというと。







「「「微妙〜……」」」








「そうアルか、微妙アルか…って、それは美味しかったって事アルか…?」





「「「微妙〜…」」」




思ったより手応えがなかったようだった。
そんな客人たちに中国は「唉呀…」と声を漏らして落ち込んでしまった様子。


惨敗





『グルメ…、なのだろうか…?』

「…さあ…、?」

ーー



「はぁ〜い!お次はお兄さんのおもてなしだよ〜!
ヨーロッパ代表のメンツにかけて、満足させちゃうよ〜!!」



マッとリップ音を鳴らしそう意気込むフランス。どうしよう、言ってることはまあまあ正論なのに動きが無性に腹立つ。

やっぱヨーロッパろくな奴いないのでは。(ブーメラン)







「三ツ星レストランからフルコースのディナー、そして最高級のワイン。
至福のひとときをお過ごし下さ〜い♡」



『うわなんかムカつく』
「同感だ…、あのアムール野郎…」




「は〜い!__」

「だからお前は食うな!!」

ーー

フランス料理て美味しいけど回し食いできないの辛くない?てかコース料理なんて食べたことないわ。ζリ*´点`)

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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時

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