第十幕 ページ12
・・・
連合軍、枢軸軍が一斉に駆け出す一方こちら。
「行ってらっしゃ〜い〜!!」
「バカ!!貴様も行くんだ!」
「え?行かないよ怖いし〜…
ほんとはそんなつもりで着ぐるみ作ったんじゃないよ…
ただのユーモアだよ、ユーモア!!」
「じゃあ一人で残れ」
「え!?」
ーー
『あ、あれ…みんなどこいった…?あれ…??
あだッ!!なんかに足ぶつけた!!何事!!?』
「ヴェッ!!?、Aちゃんそれ俺の足!足!!」
『本当にごめん』
そんなイタリアAのへっぽこコンビで乗り込むことに。
ーー
母船に乗り込むと中は一面真っ白。
(多分)声的に先陣を切ったのはアメリカら辺だろうか。
俺の援護ばかり連呼しているしおそらくアメリカで間違いないだろう、うん。
独「くじ引きで3手に分かれて捜索だ」
『前見えない時ってどうしたらいいと思う?』
「ヴェ〜…、脱ぐ、とか?」
「それじゃ意味ないだろ!」
ーー
皆さん、結論からお伝え致しましょう。
グループは見事3つに別れました。
とりあえず安定の枢軸は欲しいな、と思っていたんです。
一組目はアメリカ・ロシア・中国。
ここは危なそうですね、二組目に日本とかいたらいいや、そう思っていたんです。
しかし、ドイツ・日本・イタリア。
…あれ?
じゃあ余ったのって、
俺とフランスとイギリ___。
ー
『神様…なぜ私を地獄に、…おお神よ…!、』
「けっ!…結局お前と組むのかよ…」
「うっせぇ!、そりゃこっちのセリフだ馬鹿!!
こんなのと組まされてAちゃんの気持ちも考え_」
うん見えない見えない。
フランスの言い分もまさにその通り過ぎるが見えないのなんの。
「しっ…、こっちだ!」
瞬時に何かを感じたイギリスがフランスの手を引く。
『ちょちょちょ見えないって!!』
不意のことでイギリスに手を引かれたフランスが
自分の手を掴む。
うっすらと電気の灯りが目に入るだけで何も見えないしもはやこっちはアイマスク状態同然なんだぞ。
「危なかった…Aちゃんは大丈夫かい?」
『美しさを耳元で語られた気がしました』
これが日本の言ってたドーヴァーなのか、と。
手繋いでるし完全なる英仏海峡トンネルなのかと。
俺が語りつくしてあげようかって言われたけど無視だ無視。
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時