第九幕 ページ11
・・・
なんと中国の指した方向にはたくさんののっぺら化されたピクト星人の姿が。
『あそこに一体ぐらいトニーいてもバレなくない?』
「じゃあA、俺は君を囮に使うぞ」
『マジですいませんでした』
親友のジョークは流石に駄目だったみたい。
笑顔で言うもんだから背筋凍った。
(日々の仕事疲れのせいで気が動転してます)
ーー
ピクト星人達が進むにつれて母船のドアがぐいーと開く。
そこに向かって歩きだすピクト星人。
『あれ…エスカレーターじゃん』
なんて親切設計な。
「おい、奴ら中に入るぞ!」
「きっとこれは回収…だね。
のっぺら化された地球人を、運び出すつもりなのかも」
「ふざけるな!そんなこと許してたまるか!!」
ドイツがキレ出してアメリカが潜入だなんだとほざき出した。
その間からイタリアがちょいちょいと手招きをしたので後を追う。
「…Aちゃんも着る?」
『いやもう何それ』
他の国そっちのけで話を展開させるイタリア。
白旗のあまりで作ったって、手先器用だなおい。
イタリアが着ていたのはピクト星人まんまの服。
着ぐるみと言った方が正しいが。
ーー
「はっ、スパイなら任せとけ」
「虎穴に入らずんば虎子を得ずですね」
「でもどうやって…」
「それなら、いい方法があるよ」
皆、一斉に声のする方へと振り向くと、
ピクト星人の着ぐるみを纏ったイタリアが。
「じゃ〜ん!」
『うわ〜全然前見えねええ…』
「何だそれは!、」
「ピクト星人の着ぐるみだよ〜!
昨日、白旗の生地で作ったんだ〜。あ、
皆の分もあるよ」
皆どんな顔してるか見えないけど多分引いてるんだろうな(大正解)。
『イタリアくん、因みに俺の服だけデカくない?』
「多分それXLだね」
『アメリカ、代わっ_「そのサイズだと俺が着ても小さいぞ」
XSは作ってないらしいです。
詰みました。
ー
独「よーし!突撃ーー!」
米「HAHAHA!ヒーローの出番なんだぞ!!」
英「ミッション開始…!」
仏「お兄さんが華麗に行っちゃうよ!」
中「任せるアル!!」
露「コルコル…」
日「いざ出陣!!」
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時