Prologue ページ2
×××
少女は不気味で暗い街道を走っていた。
「はあッ、はあッ…!!」
何者かに追われているのか、
はたまた悲惨な出来事でも目にしたのか。
得体の知れない恐怖に武者震いを覚えるくらいである。
息も絶え絶えで、
すでに走るのすら限界が近かった。
華奢な体。その姿には見合わない程の冷や汗を
流し、必死で逃げていた。
後ろから追われている謎の人影の姿を目にした少女。
すると今までよりも強く、走る力を速めた。
その分、後を追う足音も早まる。
細い街中の路地を通り抜け、彼女は叫ぶ。
「たッ、助けてええ!!!
はぁッ、…はあッ…!!」
確実に近づいてきている謎の人影。
路地を抜けた先に佇む警官とパトカー。
少女はその男に駆け寄った。
しかし、男には
_顔がなかった。
「きゃあああッ!!」
不気味に光るパトランプの青い光。
パトカーからは、灰色の体をしていて、
頭の先からは緑色の光を放つ、
まるで
「なッ…、!」
じわじわ迫ってくる謎の生命体。
不気味な蛍光色の緑光が怪しく照らす。
少女が後ろを振り返ると、
後ろからも同じような者が少女の後を追い詰めてきていた。
完全に逃げ道を失ってしまった少女。
「…ッ、」
少女の周りを囲むようにしてより一層光を強くさせ、
少女に緑光の光線が当たった。
そして、
その後、少女の姿を見たものは一人もいなかったのち、
その時の緑光の光の中には
人型の生命体以外に少女の姿などなかった、という。
ーー
ヘタリア史上最も意味のわからないと言われた作品、
銀幕ヘタリア・白くぬれ! 開幕します。
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年8月11日 20時