第40話 ツンデレじゃないもん!! ページ10
・・・
「今日の今日まで鏡を見るのを
楽しみに取っておいたんだ
さあ今日から俺も流行の最先端だァ!!!」
Aは嫌な予感に薄々気づいていた、
しかし、予想は的中するもので。
「…」
『…モサモサしてる』
普段のイギリスの髪質からして
おそらく手入れはしてないんだろう。
ということは分かっていたが、これ程までに酷いとは…。
『お前それ誰の真似した?』
「皮肉だけど…フランス…、」
隣から見ても、ただの長髪のホームレスみたいに跳ねまくった髪。ほんとにフランスを真似したのかって疑いたくなるくらいの仕上がりだった。
ーーー
「うわっ!!イギリスにちょっかいかけに来たら
金色毛虫が居る!!!
金色毛虫!!」
『…んぁ…?…あれは…、』
木の木陰で少し昼寝をしていたところに、フランスが
やってきた。
金色毛虫だかなんだか訳の分からないことを言っている
フランスは、まだこちらに気づいてないようだった。
いいや、好都合だ。面倒くさいから寝とこう。
Aは二度寝を開始した。
『Zzz…』
「金色毛虫捕まえたと思ったらイギリスだったーーッ!!」
「な、なななんだよ見るなよ触んなよ!!!」
ーーー
そうして2人はAのいる木の傍へとやってきた。
Aはまだ呑気に寝ている。
「あのなぁ、長髪ってのは伸ばしゃ良いってもんじゃ
ないんだって」
「くそ…、なんか言えよ、屈辱だ…!」
「いやだってお前が俺の真似するとは思わなくてさぁ…
ぷくく…!!」
イギリスにとっては100戦争をも共にした対敵の真似をし
挙句にバレるなんて恥ずかしさ極まりないものだった。
そんな事全部分かりきっている(察した)
フランスはニヨニヨと気味の悪い笑みを零しながら
イギリスの髪をセットしていく。
「…で、まあ…。こんな感じでまとめてやったけど
どうだ??」
「うぉっ、こ、…こうもなるのか俺の髪の毛…
_あ、でも俺お前のこと大嫌いだからお揃いとかやだ」
「あーはいはい可愛くねーの!!」
『…ぅあ…、フランスが2人…きちーな…、』
薄ら目を開いたAが捨て文句を吐いた。
「というかお前もお前でどういう意味だそれ!!」
木陰で寝ていたAをビシッと指して言う。
イギリスが眉間に皺を寄せた顔をした。
「というか結局誰だお前!!」
『はい俺3度寝、…』
69人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさぎ丸(プロフ) - 親分推しにはたまらん回 (2022年7月17日 8時) (レス) @page38 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 絵上手いですね!絵が上手い人って憧れます! (2022年7月12日 0時) (レス) @page23 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - うさぎ丸さん» ありがとうございます!!後でもう一度書き加えるかもです (2022年7月10日 22時) (レス) @page22 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ丸(プロフ) - 絵可愛い......しゅき............ (2022年7月10日 21時) (レス) @page22 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 今日の更新最高! (2022年7月9日 13時) (レス) @page16 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RYP! | 作成日時:2022年7月2日 16時