過去編 酒と友 ページ45
・・・
そう、ロマーノの提案と言うのは…
_______
「…いっそ、
アイツを大人にしちまえばいいんじゃねえか」
「、そらどういう」
「つまり、自分は大人だ大人だって、喚く
いたいけな少女には大人の世界ってやつを教えて
逆に言わなくなるように背けるって事だコノヤロー!!」
そこまで言うとAを思ったのかハッと我に返った
ロマーノだったが、時すでに遅し。
目の前には「めっちゃそれええやん!」と言わんばかりに
目をキラキラさせる親分の姿があった。
やってしまった、とロマーノは後悔した。
______
「(きっとこの時間帯ならいつものあいつらもおるやろ!)
さ、A!行くで_」
アイツら、というのはプロイセン、フランスやイギリス
のことである。
大体何日かのペースで酒場に
集まるヤツらとは、良い飲み友なのだ。
『え、俺まだ未成年だし嫌だ、
しかもお前となんか行きたくない。』
ふいっと顔を逸らしたA。
スペインは現実はそう甘くないことを悟る。
しかし、腕を組んでいたその細い手首をガシッと掴むと、
半ば強引に中へと進んでいく。
こういう所まで鈍感で陽気なのはキツい…、
苦い顔をしながらAは引き摺られていた。
「まぁまぁ!ええやんか〜!!」
『ちょッ、…何だよお前、今日一段と変だ_
「あっれれ〜?その子がスペインの言ってた噂の子分?
随分小さいんじゃない?」
なんだと??』
急に貶されるもんだからぐるっと回転して
声の主の方へと向きを変えると。
「あぁ、フランス…、せや。
この子が新入りの子分、紹介するわ、
A言うねん」
「へぇ〜!そうだったんだ、あ。自己紹介がまだだったね、
Bonjour,フランスお兄さんだよ〜!」
全身がまさかの青1色(下半身は赤)で統一された
衣装を身に纏う金髪の長髪が、ワイングラス片手にこちらをニマニマしながら見ていた。
『はっ、何だよ。このためにわざわざ俺を呼んだってワケ?
ホントに帰るよ?』
「あっ、A待ったってやー!!」
「おいおいプロイセン、まだ飲んでんのかよ、
そこまでにしとかねぇとあとが持たねぇぞ…。」
フランスが呆れたようにして"プロイセン"という名の国に
野次を飛ばした。
「ん…
んん〜…、あと一杯、…」
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うさぎ丸(プロフ) - 親分推しにはたまらん回 (2022年7月17日 8時) (レス) @page38 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 絵上手いですね!絵が上手い人って憧れます! (2022年7月12日 0時) (レス) @page23 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - うさぎ丸さん» ありがとうございます!!後でもう一度書き加えるかもです (2022年7月10日 22時) (レス) @page22 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ丸(プロフ) - 絵可愛い......しゅき............ (2022年7月10日 21時) (レス) @page22 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 今日の更新最高! (2022年7月9日 13時) (レス) @page16 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年7月2日 16時