【APH】〈超緊急！〉同盟組む時の誘い文句

過去編 褒め言葉の裏の裏 ページ43

･･･




『…、』






分かってる、目の前のロマーノが思うことは
分かっているんだ。


きっと彼は俺のこの見様見真似でも何でも、ソツなくこなす姿に嫉妬をしてるんだろう、いつものことだ。





聞こえはいいこの何でもできる、と言う言葉。


裏を見てしまえば、普通にはなれない、そのままの呪いだ。






そんなの、自分が一番受け入れたくない。


受け入れられない。
完璧なんかになりたくないんだ。





でもそんなの仕方がないさ、
いつも通りに言葉を。返事を返そう…、



そう心では思わせているが、
体は上手く言うことを聞かない。











一定の呼吸音と耳鳴りが強くなってきた。









呼吸は少しづつリズムを崩し、

肺が壊れた時のようなヒュー、ヒュー…と全体で軋む音に
変わり、次第に涙が零れ落ちた。




『わ、分かっ…、ッ"…』




分かっているさ、そんなこと。

そう声を出そうとしたら上手く呼吸が出来ていないのか、
掠れたように声がなる。






そろそろ息が詰まりそう、
体が俯いてきた時だ。






やっとことの重要さに気づいたのか、ロマーノが必死で抑えようとしてくる。






｢！？…、



なんだよ…！、べ…別に本心で言ったわけじゃ、

あっ！俺お手製のピザでも食うか！？
そっ、…それともパスタでも…！！

…、｣




あたふた焦ったように身振り手振りで伝えるロマーノ。
しかし涙が止まらないAに痺れを切らしたのか、
強行手段に出た。








泣いているAの首を、ぐりんっ、と自分の顔の横に向けさせ、顔と吐息が近くなるくらいにぽつりと呟く。
(時かけ風)










｢わ、…悪かったなA…、
別に、そんな…お前が完璧なやつだとは思って
なくてだな、…






こう…悪気があって本気だったという訳じゃ、



羨ましかったんだよ、…俺なんかと比べてお前のが
断然凄いのに、…嫉妬してたんだ、…｣





だから、
そこまで言ったところではっとロマーノは我に返った。









｢(は、恥っずーー…！！！)｣


ついつい弟を慰めるかのような
テンションで言ったことを後悔した。










『…zzZ』






｢って
寝てるじゃねぇかよ！？！｣












ロマーノはこの後、Aをベッドまで運びました。




｢こ、コイツ小さｯ…！！？｣



ーーー




ども。オチに困ったので
ちょっと切って終わらせました


元ネタは、か/ぴ/ば/らさんのロマーノとドイツネタです。
お借りしました！すみません！

過去編 到来！プチ反抗期→←過去編 嫉妬と固執

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