【APH】〈超緊急！〉同盟組む時の誘い文句

過去編 噂の子分1 ページ41

･･･




｢ロマーノー！！今帰ったでー！！｣







ドカン！！と扉をけち破って入っていったのがこの俺を
抱えた男、自称・太陽の沈まぬ国(笑)のスペインである。




これでも一応親分になってしまったのだが。








『仮にも国を脇に挟まないでくれる？？』




｢あっ、ああ堪忍な！｣





ーーー




｢という訳で、親分今日戦い勝ったから
もう1人子分出来たで！！ロマも仲良くしたってな！｣












『いやあれはまだ負けてない(意外と頑固)』










それじゃあ、とニコニコ笑顔で秒で消えた親分。説明ざっくりしすぎだろ、と思いつつ周りを見渡せば。



ポツンと部屋に取り残された私となんか髪の毛がくるんとしてるしかめっ面のそいつ。








｢…お、俺は認めねぇからな！！！コノヤローー！｣











うわすっごい面倒くさいなにこいつ。










『お前が噂の子分1号か、』


あんなのに捕まるなんてホントに可哀想。
皮肉を混じえてそう言うと、よりしかめっ面になったそいつ。




多分名前はロマーノなんだろうけど、さっき言ってたし。
絶対呼びたくねぇ、…






ーー





｢いいか、俺はお前なんかに仕事なんて教えたくない｣



『俺も教わりたくない』






｢はぁ！？なんだとコノヤロー！！｣







初日はそれはそれは地獄だった。


お互いがお互いを認めない上に、
自分の意見ばかり押し通そうとする。

人の気持ちを考えないロマーノと、人の気持ちを知らない
Aという最悪のコンビで、掃除や雑用をこなしていた。

二度とあんなやつとは御免だ。次なんか言われたら
ぶん殴ってやる。






｢なんや、初日にしてごっつ仲ええやん…！！
可愛ええなぁ、…どっちも可愛ええ…！｣

あと勘違いしてるバカもいた。



ーー






1週間後。


少し落ち着きを見出してきた。

ロマーノが少しづつ自分を受け入れ始める。
親分(仮)ともそろそろ打ち解けてきて、仲良くする方法や、
人との関わり方、感情について教えてくれるようになった。

後は、最近自分の表情が増えてきたって。


前までは怒りや焦りとか、不安しか無かったのに。





｢おい、Aって女性だったんだってな｣








『あ〜…、部分的に？』

｢今更対応変えんのは気味悪いだろ、？｣







『急に｢Ciao！！Bella！！｣
なんて言われたら引くから止めてよ、

後これだって俺の国の文化だし。もう慣れたんだもん』





｢なんで俺にちょっと似てんだよ…！？｣

過去編 嫉妬と固執→←過去編 蘇生と白

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す