過去編 大決闘の幕開け ページ37
・・・
「お?ロマーノ、どうしたん?
なんやその紙」
「うるせぇ馬鹿スペイン!!
なんかそこに落ちてたんだよコノヤロー!!」
未だに植民地化されているロマーノ。
ちびロマーノではなく、少し成長してきているためか、
性格にトゲが強く出てきている。
親分ことスペインは、寛大な心(?)で
ははは、と笑うだけだが。
「…、?何だこの紙。?、なんだこれ
"
「?
…妙やなぁ、俺の家の言葉で書かれとる」
紙を斜めから見たり、日に当てたりして
なにか起きないか、と試すロマーノ。
しかし、特に何の変化もなかった。
スペインはひとつの心当たりを覚えた。
わざわざスペイン語で送ってくる、かつ
現在の居場所を的確に当て手紙を渡す…、
これは、クレトニア王国の連中の仕業で違いない、と。
「そろそろやんなぁ」
ーー
『はぁっ、…はッ、』
「攻めろー!!!」
「守りを固めて進め、第二陣営!!!」
「おらあああ!!!!」
「爆弾、用意…!!!」
4月某日、時は満ちた。
まさに今。
スペイン軍とクレトニア軍での戦争が勃発していた。
その日は雨が降り注ぎ、
土の状態は最悪な上、滑りやすかったのだ。
王国軍のトップとして、味方に適切な指示を与え、物事を
有利に進めていく。
『(なんだ、おかしいな…、
今日のスペイン兵はどことなく隙が多いような、
まるでわざとそうさせているかのように、…)』
大砲に火薬を点火させながら思った。
いつものスペイン軍なら先頭にスペインが上がってくる
はずだが、肝心の本人が見当たらない。
すると、その違和感の正体にふと気づいたのだ。
『、!?ッ、お前ら!全員引けッ!
でないと_』
でないと死ぬぞ。
そう部下達に叫びながら、先程のスピードの倍で
周りの敵兵達の首をガガッと掻っ切った。
刹那、
「_みぃつけた」
後ろから、ねっとりとした低音と共に、誰のかは分からない、
仲間の血飛沫がぶわあっと湧き上がった。
『…、やはりな』
ここに残るのは結局_私とお前だけってことか、
ーーー
「いやぁ〜!!話には聞いとったけど…
実際に見るとよりべっぴんさんやなぁ〜!!」
『はぁ?』
吃驚通り越してイラつきが勝った。
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うさぎ丸(プロフ) - 親分推しにはたまらん回 (2022年7月17日 8時) (レス) @page38 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 絵上手いですね!絵が上手い人って憧れます! (2022年7月12日 0時) (レス) @page23 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - うさぎ丸さん» ありがとうございます!!後でもう一度書き加えるかもです (2022年7月10日 22時) (レス) @page22 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ丸(プロフ) - 絵可愛い......しゅき............ (2022年7月10日 21時) (レス) @page22 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 今日の更新最高! (2022年7月9日 13時) (レス) @page16 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年7月2日 16時