【APH】〈超緊急！〉同盟組む時の誘い文句

番外編 嘘つきの代償 ページ30

･･･







｢いやー俺、お前にヤマなんて聞いたっけ？
はははは…｣







｢たしかに言ったぞ！｣




フランスの助け舟を沈没させるレベルで落としにかかる
アメリカ。ホントに容赦ねぇ、とつくづく思い知らされる
Aであった。

そこへ2人目





｢おいフランス｣






セーシェルとA、フランスとドイツの間にて、
やって来たのはこの学園の生徒会長を務める、イギリス。





『！？！？！？』



｢うぉっ、…大丈夫すよAさん、。｣

今日一で驚いたAがシュバッとセーシェルの
後ろに小さく屈み、隠れる形になった。







｢うわ、イギリスまで…！｣





｢聞いたぞ、お前
秀才のノート拾ったんだってな？｣



｢ほほう、｣









｢返す前に、これ幸いとコピーしたらしいじゃねぇか｣





まるでフランスに対しておちょくっているかのような
物言いに、フランスから冷や汗がベタっと張り付いた。








｢なんだい！水臭いなぁ〜！！
なんで俺にも一言言ってくれなかったんだよー！！｣







ノートを借りた、という言葉からAの顔はまさしく
顔面蒼白、になっていた。







『(もしかして…それって、)』









｢それがあったら俺の点数はパーフェクトだったのにさ、｣




｢いや、拾ってないから！！｣










｢ふむ、そういうことか。どうやら不正はないようだ、…
疑って悪かったなフランス、｣







A、セーシェル抜きで話が展開しいくさなか、
セーシェルは隣にいるAの様子がおかしい事に気づく





心做しか、鞄を持つ手が震えていて、目線が泳いでいた。







｢どっちにしても今回の件は無効だ。いいな？｣






｢ちぇっ、俺の実力なのに…｣




｢運も実力のうち、ということだ｣







『み、みんな解決したみたいだしッ、セーシェルちゃん、
俺もｯ、もう行く―



うぁｯ』









慌ただしく動いたせいか、
Aの手に持っていた鞄から、どさどさと
荷物が流れ落ちた。





｢Aさん大丈夫ですか！？｣



セーシェルが落ちた荷物を拾い手伝ってくれた。





｢おいおい大丈夫かよ、ほら。

…困った生徒を助けるってのも、生徒会長の役目だろ？｣






それと…イギリスも。

ドイツやフランスまで。





しかし、その時イギリスが持っていたノートを見て。





『う…、うあああ"あ"あ"！！！！』







顔がぽっと、熱くなるような感覚になりながら
逃げ出した。

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