第44話 尻に敷いて(物理) ページ25
・・・
「急にど、どうしたんだ日本、」
「いえ、すみません…、ですがちゃんと8人います。」
(Aさんがイギリスさんを苦手なのは重々承知…、
ここでAさんが返事をせずに
微妙な空気を作るのだけは避けたい…!)
イギリスが若干引いた目で日本を見つめていたが、
今の彼にはそんなのも気にならなかった。
1番得意な_
空気を読んだのである。
『(どうしたんだろう、)』
ーー
「…多分中国くんじゃないかな?、きっとそうだよ」
「ちげぇよそれお前の希望だろ!!!」
「イギリスー腹が減ったぞー、」
「お兄さんが最高のランチを…」
「黙れ」
連合国たちがいつも通りわちゃわちゃしてきたころ、
Aは気づいた。
カナダがカナダではないことに。
最初に聞いた時から違和感を覚えていた語尾。
――――――
「カナダはいるか?」
「いるですよー!」
―――
それも相まって背丈もカナダでは無いと思った。
自分と並んだ際に(癪だが)彼は自分の20数cm上(178cm)であるため、必ずカナダの方が大きくなるはずだが、
今日は自分の方が上だった。
じゃあ、あれは一体…、
「全く君は人騒がせだな、
そんなんだから国鉄値上げするんだぞ!!」
「あ…、うん。…おかしいな…、」
「そうですよこのイギリス野郎」
『そうだぞこの眉毛』
「てめぇら言ってんじゃねえ!!…って、お前か!!
シーランド!!!」
「なッ、なんでバレたですか!!エスパーですか!?」
Aの予想通り、やはりカナダに化けていて、当の本人ではないシーランドだった。
「毛抜くなですよ、
せっかくパパがスウェーディングしてくれたのに、」
「―お前は家でアニメでも見てろよ!
わ、悪いなちょっと説教する」
他の国を他所に説教を始めた家族のような雰囲気に、
周りも勝手に他のことを始めた。
「(…では
カナダさんは一体どこへ…?)」
その頃、カナダはロシアの尻に敷かれていた。(物理)
ーー
「だいたいお前なぁ〜…、」
「元を言うとお前が悪いですよ。
僕のこと置いて…〜」
説教する親と反抗する子供、のような図を、
遠巻きに眺めていたA。
『(俺にもこんな時…、)』
―――
「なあA、もっとしっかりやらへんと!」
『…、』
――
_錆び付いた記憶が、蘇る。
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うさぎ丸(プロフ) - 親分推しにはたまらん回 (2022年7月17日 8時) (レス) @page38 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 絵上手いですね!絵が上手い人って憧れます! (2022年7月12日 0時) (レス) @page23 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - うさぎ丸さん» ありがとうございます!!後でもう一度書き加えるかもです (2022年7月10日 22時) (レス) @page22 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ丸(プロフ) - 絵可愛い......しゅき............ (2022年7月10日 21時) (レス) @page22 id: 330c134a9f (このIDを非表示/違反報告)
トレーダ - 今日の更新最高! (2022年7月9日 13時) (レス) @page16 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2022年7月2日 16時