【APH】〈超緊急！〉同盟組む時の誘い文句

第42話 影は光よりも強い ページ13

×××






｢ああ〜！！参ったなぁ！！こんなに遅れるなんて〜〜、！｣







ーー


｢…さて、全員揃いましたのでG9会議を始めましょうか｣




｢ん、あれ日本…、ちょっと待ってくれ…


何かまだ足りない気がしてきてしょうがないんだが…｣







話を切り出した日本に声を上げたのはイギリス。
全員揃ったというのに、何やら1人欠けていないか、との
こと。







日本の横にいたAは、その存在に気がついていた。

何を隠そう、いつも発言が出来なくて影の薄いカナダくん
と同等の位置にいるAは、カナダという国がここに出席していないことに気づいた。



『…、(い、言い出せない…！)』





しかし、それを言い出せないのもまた、彼女である。







｢なんだい？いつも逃げ出して欠席しがちなAだってそこにいるし、きみの友だちはそこら辺に浮いてるだろ？｣





『ｩグッ、』




アメリカの嫌味が一切ない言葉に
ぐさり、と抉られながらも図星なのには変わりがない。

というかカナダの不幸の元凶お前じゃねえか！！
なんて、心の中で思った。







｢そうじゃねえ！1人足りねぇよ、9人だろ？｣


｢全員いるように見えますが、…｣


｢俺もいる！｣


｢俺もそう思うが、まずは数えてみるべきだろう｣


｢俺がいればなんだっていいじゃないか！HAHAHA！｣




口々に意見を言う国たちをよそに、
マジで誰もカナダさんについて触れてる(カナダさんの
存在を知らない)国ばっかりで、本当に可哀想になってきたA。



そろそろこのままこっそり帰ろうか
と重い体をあげた刹那、









｢すいません!!遅れました!、

今日は凄い事態が起こって、…



朝起きたら昼過ぎだったんですよ!!







それただの寝坊じゃねぇのか、とツッコミたくなるA。
それ以外は…


















誰だコイツ!!







ーー


｢ぁ…あー、皆さんお待ちしていましたよ…、
お元気そうで…何よりで…｣






みんな苦虫を噛み潰したような顔をして
カナダさんを迎えた。絶対誰か分かってないだろう、…。





｢あっ、まだ始まってなかったんだね、
…どうもどうもー！｣






と1人で一喜一憂をしてるAを蹴散らすかのように、
そんな事にも気づかない天然オブ天然なカナダさんで
あった。






ーー

｢なぁ、くま吉さん、何で僕は目立たないんだい｣


｢誰？｣

｢カナダだよ！！｣

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