第178話 人生の後輩の背中を押してあげます ページ24
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祖国Loveな国民と不器用なAちゃん良いよねっつー話
「え?贈り物と言えば何を贈ればいいかって?…ちょっと待て、まさかお前も同じ事するとは…」
フランスは額に手を当てて「はぁ、…」と深くため息をついた。目の前には金髪青眼の国が1人。
「…そうだけど何か悪いかい、ある人に贈らなくちゃいけないものがあるんだけどね」
今日は会議もない平和な1日、有給を消化すべく俺は迷わずフランスへ飛んだ。
店に入る前に「変な話じゃないんだぞ」と断りを入れ、ザ・バーな雰囲気の音楽が掛かる蓄音機を他所にカウンターへと腰かけ一言。
「急で悪いんだけど、実は__。」
…それから冒頭に至る、という事だ。
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フランスをわざわざここへ呼んだのはただ話す場を設けたかったに過ぎない。
ほら、彼ってワインがあると余計に気分良くなるだろう?
でも手癖が悪いのが災いする。
「ねぇマドモアゼル。俺と愛のスイートナイト、始めてみない?」
「その…、遠慮しておきます。」
早速当たっては砕けていくの連続である。
ちなみに通算4回目。
それでもめげないフランスの精神力には呆れるんだぞ…。
そろそろ本題に入ってもらうべく、ここの店で良いワインを開けてもらうことにした。もうこれで大人しくなるだろうね。
「おまッ、…ロマネコンティの45年モノって…!…そうだな、贈り物と言ったら前に自由の女神を贈ったろ?
それに「バラ売りだから組み立てるの面倒くさいんだぞ」ってケチつけたじゃんお前。
やっぱ…ちょっと俺に似てて美しいよな」
「それは断じてないんだぞ。…でも、像はちょっと重すぎやしないかい?」
「お前らって似てないようで似てるよな、根本的に。
どうせ誕生日のAちゃんに前のお返しをしたいんだろ?」
「いや、それはそうなんだけどさ…」
「はは…ちょっと前のあの子も今のアメリカみたいなことしてたぞ」
「やっぱお兄さんってモテ体質〜♡」と、フランスの体に酔いが回り始めたのかそんなことばかり言うようになる。
いつもの挙動だな、と横目に見ながらスマホを弄っていると勢いよく立ち上がったフランスが一言
"トレビアンなこの俺がアメリカに贈り物の基本、教えてやるよ"
と。
無性に恥ずかしくなったのは言うまでもない。
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http://uranai.nosv.org/u.php/novel/f69515c56b7/
↑↑↑既視感を覚えた人へ(5作117話参照)
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RYP!(プロフ) - おまけ書いてて一番楽しかったです。特にプロローグが一番好きですね。ココ息抜き (7月30日 0時) (レス) id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
蝋梅@世界史好き(プロフ) - 確かに、ヘタリアで性格が似てる兄弟姉妹って見たことないですね........ (5月27日 14時) (レス) @page17 id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
rey - RYP!さん» ですよね、ヘタクラのリア友とはオリキャラ作って勝手に絡ませてニヤニヤしてますn(((((( (5月15日 22時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - reyさん» コメントありがとうございます!ですよね、ポルトさんは個人的に色気と言うよりえっっっっっ(( (5月14日 10時) (レス) @page3 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
rey - 初めてコメントさせていただきます、続編おめでとうございます!!このシリーズずっと読んでいたのでうれしいです.....それと157話激しく同意です。ポルトさんは何より色気g(((おい (5月5日 6時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2023年4月25日 21時