第176話 犬を愛する国による仁義なき戦い ページ22
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「Hey!LOOK!ポメラニアンが俺の家に来たぞ!!
友達の留守中に俺が預かることになったんだ!」
『人選どうなってんだよ友人』
開始早々口が悪くなってしまったのは最早致し方ない。
それよりも。
アメリカがそう言って抱っこをする白いもふもふ・犬へと目を向けた。
「…のは良いんだけどね、なかなか懐いてくれなくて困ってるんだよ。何か良い方法はないのかい?」
「なぜそれで俺とAを呼んだ」
「もちろん、君の家が故郷だからね!…それとAは、…周りに犬っぽい友達多いだろう?」
うん、それは
「ぜひ君の意見も聞きたくてね」というアメリカの目には一切我々の都合を考えていないように思える。
親が親(イギリス)なら子も子、というところだろう。
ポメラニアンの原産国、言わば実家でもあるドイツはいつものように眉間に皺を寄せて硬い表情をした。
『まぁ、ドイツは犬好きだしある程度知識もあるだろうけど…。俺は本当に
「それは戦時中の侮蔑語だろう!…んん゙ッ、失礼。
そうだな、やはり犬と接する上ではトレーナーとの主従関係が大切だろう。
ポメラニアンが気難しいというのはおおよそ迷信だ。懐いてくれるには懐いてくれるだろうな」
『あとは本当の飼い主さんじゃないから慣れてないだけだと思うよ』
急に知らないところに来たと思ったらこんなビッグなお国様に会うとは思わなんだ。
半ば不憫なポメラニアンに心の中で同情していると、とてとてとドイツの元へと近づいていく。
「What!?俺のところには全然寄ってこないのに!!」
『相当賢いんだね』
「A、それってどういう意味なんだぞ!!?」
と言うよりも、先程からポメラニアンを撫でるドイツの手つきが手慣れまくっているのが恐ろしい。たまにドイツの家に遊びに行くとアスター・ブラッキー・ベルリッツの3頭が居座っているのを見るが、それとはまた違った驚きがある。
「ふむ、そういえば上司が前に同じ犬種を飼っていたな、これがそうだ」
「へー…これがそうか…って、何を食べさせたらこんなに太るんだい?」
見せられた写真に写ったのはまるまると大きいポメラニアン…の先祖であった。しかも200年前の写真なため、少しくすんでいた。
200年前とかアメリカと同じくらいの写真じゃないか。
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RYP!(プロフ) - おまけ書いてて一番楽しかったです。特にプロローグが一番好きですね。ココ息抜き (7月30日 0時) (レス) id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
蝋梅@世界史好き(プロフ) - 確かに、ヘタリアで性格が似てる兄弟姉妹って見たことないですね........ (5月27日 14時) (レス) @page17 id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
rey - RYP!さん» ですよね、ヘタクラのリア友とはオリキャラ作って勝手に絡ませてニヤニヤしてますn(((((( (5月15日 22時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
RYP!(プロフ) - reyさん» コメントありがとうございます!ですよね、ポルトさんは個人的に色気と言うよりえっっっっっ(( (5月14日 10時) (レス) @page3 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
rey - 初めてコメントさせていただきます、続編おめでとうございます!!このシリーズずっと読んでいたのでうれしいです.....それと157話激しく同意です。ポルトさんは何より色気g(((おい (5月5日 6時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RYP! | 作成日時:2023年4月25日 21時