【APH】同盟なんか組まなくても

第171話 兄が弟で弟が兄 ページ17

･･･

(∞|σ_σﾘ リヒテンの顔文字考えた人に国民栄誉賞あげたい。





『スイスとリヒテンシュタインは？』




あの二人兄妹だし、結構ハッキリとわかりやすい。

なんて思いついたことを言ってみると、目の前の日本の顔がみるみる真っ青に染まっていく。なんなら汗の量が尋常じゃなく、どことなく浮ついていた。


フランスでさえ目線が泳いでいる。




｢あの…Aさん、う、うし＿＿







｢吾輩とリヒテンがどうかしたであるか？｣


…ひょあ！！｣

『おっと本家登場』

日本が焦っていたのはこのせいなのか。
しかし手っ取り早い、主催者も来る気配がないしと事情を説明することにした。


ーー



｢ふむ、そのような事をしていたのか。でも、吾輩もリヒテンも特に変わらないと思うのである｣

『スイスは倹約家で、リヒテンちゃんはおしとやか…』






｢お兄様と私の事ですか？｣

｢リヒテンシュタインさんですか、こんにちは｣




もはや空気になりつつあるフランスが｢でも血縁関係ではないでしょ｣と仲介に入る。

するとリヒテンシュタインがワンピースの裾を握りながら恥ずかしそうに頬を染め、ぽつりぽつりと呟いた。




｢確かに、…私とお兄様は血の繋がりはありません、…ですが…｣




｢吾輩もリヒテンを愛している、もはや血の繋がりなんて関係ないだろう。

故にフランス、貴様もモナコが居るではないか｣




今までの兄弟の中で一番お兄ちゃんしてないかスイス。

フランスの単純な疑問により満点の回答＋ブーメランまで使うだなんて。
隣でフランスが悶え始めたため、うるさいと足蹴にした。



｢わざわざ蹴る必要！！｣


『蹴って欲しそうだったから』


｢理不尽！｣

ー


｢まあ、兄弟と言ったらアイツらだよな｣


フランスの目線の先には、片方が資料の内容を熟読しており、もう片方は爆睡している…ドイツとプロイセンの2人組がいた。


｢こう見ると、プロイセンくんが兄だとは思えませんね｣


『でしょ？あれは兄の威厳って言えるレベルじゃない』




よくスペインの馬鹿とフランスとプロイセンで"悪友☆"って称してほっつき歩いてるけど、酒が回った時に回収に来るの弟のドイツだかんね。

スペインの回収でたまにすれ違っては｢お互い大変だな｣って苦言を呈して帰っていくから。


『弟の出来が良すぎたのか？』

｢はて…｣

何故こうも弟の方が優秀なのか、謎は深まるばかりである。



ーー
残り二話で終わるか…？
また更新します。

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