第166話 激震！カルチャーショック ページ12
・・・
イタリアはたまに、その雰囲気には反するような事を切なげに語る。
過去は知らないけれど、あたかもそんな事があったかのように。
｢へへ〜、じゃあ次だね〜｣
｢お、お願いします｣
やっとのことで面接者も登場した。
ペンを持ち直し、次のリストを確認し始めるイタリアに乗じて自分も肩に力が篭もる。
ちらり、と内容を目に通したものの、理由が酷い。
『…姉を一人にさせている…、
そりゃ軍隊なんだから家族とは離れるだろうよ…』
何を当たり前のことを。
これは当国だと兵役免除とはならないだろうな、と紙を破ろうとしたのも刹那。
｢ええっ、姉ちゃんをひとりぼっちにさせちゃ駄目だよ！
免除にするから早く帰って！！｣
｢いいんですか！？｣
『待て待て』
そんなんだったら自ら一人ぼっちになりにいくドイツの兄貴はどうなんだ、と問いただしたくなる。
実際問題そんなところだと収集がつかなくなるのは分かっていたが、イタリアの家である以上、文句や指図は出来ない。
あまりにも強すぎるカルチャーショックに身を投じて閉まっていたのだと今になって後悔した。
『な、なんで免除したの』
あれくらいの理由で、とイタリアに詰め寄ると｢え〜？｣と逆に聞き返してくる放任さ。
｢だって、家族を一人にはさせておけないよ〜。ましてや兄弟なんだし、そばに居たいよね｣
聞いたかロマーノ、お前も少しは弟を見習え。
思わずそう思ってしまったフェリシアーノの言い分。
妙に説得力があるのはそういう事なのか。
ーー
『イタリアは優しすぎるんだよ』
しばらく誰も来なくなって、イタリアが暇と駄々を捏ねたので雑談を始めた。
内容は先程の発言も含めた彼の性格について。
｢そうかな、俺だってカッとなる時くらいあるし…。別に普通じゃない？｣
普通じゃないよ俺だけおかしいの？？
普通だったら徴兵制度を松葉杖の軽傷だとか姉が一人で可哀想だとかで乗り切れるもんなの？
これまでの出来事を回想で振り返ってみたが、どれもただ優しいからでは形容しがたい。
『つか内容も内容じゃん』
｢俺の家って皆ああだからね！｣
地中海の恩恵を受けた国でもあるから、と最初の時のように意気込む様にまた落胆するしかないのだった。
ーー
クレトニアとイタリアの正反対コンビすき。
クレトニアがイタリアをセーブしているように見えて、実はイタリアが手綱を握ってるやつ。
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RYP！(プロフ) - おまけ書いてて一番楽しかったです。特にプロローグが一番好きですね。ココ息抜き (7月30日 0時) (
レス) id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
蝋梅＠世界史好き(プロフ) - 確かに、ヘタリアで性格が似てる兄弟姉妹って見たことないですね........ (5月27日 14時) (レス) @page17 id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
rey - RYP！さん» ですよね、ヘタクラのリア友とはオリキャラ作って勝手に絡ませてニヤニヤしてますn(((((( (5月15日 22時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
RYP！(プロフ) - reyさん» コメントありがとうございます！ですよね、ポルトさんは個人的に色気と言うよりえっっっっっ(( (5月14日 10時) (レス) @page3 id: 4d2d529cd2 (このIDを非表示/違反報告)
rey - 初めてコメントさせていただきます、続編おめでとうございます！！このシリーズずっと読んでいたのでうれしいです.....それと157話激しく同意です。ポルトさんは何より色気g(((おい (5月5日 6時) (レス) id: 8ed1b41a7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RYP！ | 作成日時：2023年4月25日 21時
